食料品配布や相談会など 年末年始の助け合い

◆飲食店従業員へ食料品無料配布 那覇中央社交業協
 那覇市松山近郊の飲食店やスナックなどに勤める従業員を支援しようと、那覇中央社交飲食業協会(伊波興治会長)が30日、お米や食べ物の無償提供を那覇市久茂地で実施した。

 県の要請を受けて営業時間の短縮や休業をしている店舗の従業員や、松山近郊の店舗で働く母親の子どもを預かる、夜間保育所の関係者らが訪れた。伊波会長は「年末で忙しい時期でもあり、あまり多くの人が取りに来られなかったのは残念だ。新年もすぐには状況が良くならないと思う。従業員は苦しい立場なので、なんとか支えていきたい」と話した。

 30日に残ったお米は、1月5日まで対象者に無償提供する。問い合わせは伊波会長(電話)090(3196)6272。

◆お米や缶詰など110世帯配布 県労福協、相談会も

 県労働者福祉基金協会は30日、那覇市泉崎のカフーナ旭橋で食料配布と相談会を実施した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、年末・年越しに食料に困る人や、不安がある人が対象。お米や缶詰、ぜんざいなどを約110世帯に配布したほか、さまざまな相談を受けた。

 4人の子どもと一緒に、本島南部から食料を受け取りに来た30代の女性は「新型コロナの影響で7月に解雇になった。最近新しい仕事を始めたが、職がない間は収入がなく、生活費の捻出が厳しかったので助かる」と感謝した。

 相談会には新型コロナの影響で県外の職場を解雇され、沖縄に戻った人などが訪れた。県労働者福祉基金協会の宮國真寿美さんは「いつでも相談できる場所があると思って年末を過ごしてほしい」と話した。

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