【高校サッカー】初出場の山辺 飲酒問題に1年生主将「自分の責任だと思っている」 

第99回全国高校サッカー選手権が31日に開幕し、飲酒問題で揺れた初出場の山辺(奈良)は、関東一(東京B)に0―4で敗れて初戦で姿を消した。

関東一の強力攻撃陣を抑え込むことはできなかった。前半は必死の守備で耐え抜いたが、後半4分に右サイドを崩されると、FW笠井佳祐(3年)にこぼれ球を押し込まれて先制点を献上。同6分にはFW平田晟也(3年)に追加点を奪われた。さらに、同24分、同36分にも笠井に得点を決められ、ハットトリックを許した。

大会前には、2年生部員10人が9月に寮内で飲酒していたことが発覚。一時は大会への出場が危ぶまれた中での一戦だった。1年生主将・FW太田凱翔は「(飲酒)そういうことを2年生がしてしまったと事実上なっているが、僕がもっとチームをまとめあげる力や1つにする力があれば、こういう問題がなかったのは事実。2年生の責任というよりは、1番上に立っている自分の責任だと思っている」と反省の弁を述べた上で「世間の皆さまに見直してもらえるようなサッカーをしたいという個人的な思いで、試合をやっていたが、力の差を改めて感じた」と悔しさをにじませた。

ほろ苦い全国デビューとなった山辺イレブン。次こそ初勝利をつかむことはできるか――。

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