【RIZIN】浅倉カンナ 実力者あいに判定勝ち「圧勝したかったですけど…すいません」

あいを攻める浅倉カンナ(上)

大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)で、浅倉カンナ(23)があい(31)に判定勝ちを収めた。

相手のあいは自らと同じレスリング出身で2009年に全日本学生選手権51キロ級優勝、10年の世界学生選手権女子51キロ級3位など輝かしい実績を持つ。その相手に対し、浅倉は「レスリングの戦績で言ったらあいさんが全然上ですが、レスリングではなくて総合格闘技なので、しっかり総合格闘技で勝ちたいです」と力を込めていた。

1Rはともに相手の出方をうかがいながらの慎重な立ち上がり。それでも浅倉は的確なパンチを顔面に当て、あいのタックルも許さず試合をコントロールした。2Rもスタンドでの殴り合いとなったが、ともに決定打は至らず。最終3Rはあいにタックルを決められたが、すぐに立ち上がり決め返すなどともにアグレッシブに攻め合った。

結果は判定に持ち越され、3―0で浅倉が勝利となった。辛勝ながら苦手とする同じレスリング出身者を撃退することに成功。浅倉は「年末のリングにまたこうして立てていることを当たり前じゃないと実感しています。一本かKOで圧勝したかったですけど、あい選手が強くてなかなかうまくいきませんでした。すいません」。この日は第11試合で浜崎朱加(38)と山本美憂(46)が女子スーパーアトム級王座のタイトル戦を巡り戦うだけに「自分も来年はそこに挑戦できるように頑張るので、来年も応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と話し、笑顔を見せた。

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