【アイスリボン】安納サオリ「また悔しい思いをしてしまった」鈴季すずに苦杯…ICE王座奪取ならず

鈴季すず(奥)のラクダ固めに苦しむ安納サオリ

〝絶対不屈彼女〟こと安納サオリ(29)が、2020年最後のベルト取りのチャンスを逃した。

31日の女子プロレス「アイスリボン」後楽園ホール大会ではICE×∞王者の鈴季すず(18)に挑戦。序盤は王者の猛攻に苦しめられたが、9分過ぎに「起きろ!」と蹴りを浴びた直後だった。

表情を一変させてムクリと立ち上がるや、強烈なビンタを見舞う。王者も応戦し、張り手合戦、ジャーマンの打ち合いと続き両者がダウンした。

その後は雪崩式フランケンシュタイナー、極楽固め、飛龍原爆固めで追い込んだが、鈴季から3カウントを奪えない。最後はカウンターのジャンピングキックから、王者必殺の原爆固めを浴びてマットに沈んだ。

バックステージでは「負けてしまいましたね。悔しかった1年だったので、後悔したくないと思って挑戦したけど、また悔しい思いをしてしまった」と唇をかみ締めながらも「これは前向きな悔しさ。勝てなかったけど、いいブリッジはできたんじゃないかなと思います。2021年も安納サオリ、しっかりつくり上げていきます」と来年の巻き返しを誓った。

最後は「鈴季すずのジャーマン、すごかったなあ。次は藤本(つかさ)さんが挑戦するんですよね? 楽しみだなあ。また(鈴季と試合が)したいな。それでは皆さん、よいお年を。手荒いうがい、しっかりしてくださいね!」と呼びかけ、笑顔で会見を締めくくった。

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