比嘉大吾 WBOアジアパシフィック・バンタム級新王者に! 5Rアッパーで小林佑樹KO

王者・小林(左)を一気に攻める比嘉

ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)は、挑戦者で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25=Ambition)が王者のストロング小林佑樹(29=六島)を5ラウンド(R)45秒、KOで破り、新王者となった。

5Rの開始早々、左ボディーを被弾した小林の上体が前に折れる。比嘉はそこにすかさず右アッパーを打ち込むと、小林の動きが止まり、さらにとどめで二発目の右アッパー。

ひざからリングに崩れ落ちた小林はそのまま10カウントとなり、比嘉が新王者となった。

2018年4月にWBC世界フライ級V3戦の前日計量で失格。王座はく奪となった比嘉は、約1年5か月のライセンス停止期間を経て今年6月に現所属ジムに移籍した。

10月26日の移籍初戦ではいいところのない引き分け。「KOでなかれば比嘉ではない」と酷評された試合の反省から「気を抜くと遊びに行ってしまうので、気を抜かないでボクシングだけに集中して」(比嘉)大みそかのリングに立ち、KOで勝利を飾った。

バンタム級は、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27=大橋)を頂点に強豪がひしめく。日本タイの15連続KO勝利の記録を持つ比嘉は、その階級で再び世界のベルトを巻くことはできるか。

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