【新型コロナ】横浜市で過去最多の280人が感染 高齢男性が死亡

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は31日、感染して入院していた市内在住の80代男性が亡くなったと発表した。また、10歳未満~90代の男女280人の感染が新たに確認された。市内の1日当たりの感染者数としては24日(248人)を上回り、過去最多。172人の感染経路が不明という。

 市によると、亡くなった男性は16日に発症し、17日に陽性と判明。市内の病院に入院していたが、状態が悪化し29日に亡くなった。死因は新型コロナによる肺炎という。

 新規感染者の症状別内訳は中等症2人、軽症210人、無症状41人で、27人は調査中。

 クラスター(感染者集団)が起きている施設で、相次いで陽性者が判明。元気会横浜病院(同市緑区)は20代女性職員、食品関係の工場(同市)は30代男性会社員、特別養護老人ホームは50代女性看護師、有料老人ホームは70代女性介護職員、介護老人保健施設は30代女性看護師が新たに感染。陽性者数はそれぞれ計72人、計6人、計15人、計37人、計15人となった。

 また、市教育委員会は市立小学校2校の教諭2人の感染を発表した。このうち50代の女性教諭は29日に発症し、同日陽性と判明。20代の男性教諭は29日に発症、30日に感染が確認された。いずれも冬休み中で児童との接触はないが、男性教諭は28日まで出勤していたといい、市は同校職員の濃厚接触者の有無を調査している。

 感染経路が判明している108人のうち、66人は家庭内感染が疑われている。

 ◇

 市は同日、健康福祉局の20代男性事務職員と、中区中土木事務所の20代男性職員、神奈川消防署の40代男性事務職員の感染を発表した。いずれも市民対応業務は行っていないという。

© 株式会社神奈川新聞社