【RIZIN】那須川天心がムエタイ刺客を完封! 来場・武尊には「まだ何も決まってないけど…」

クマンドーイ(左)に鋭いキックを放つ那須川

大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)で、那須川天心(22)がK―1のカリスマ・武尊(29)の目の前で、クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(26=タイ)に圧勝した。

この試合開始直前、K―1で3階級を制覇したスーパーフェザー級王者の武尊が来場。リングサイドに座り、その様子が大型ビジョンに映し出された。これまで交わることのなかった立ち技の頂点2人の大接近に、会場はざわつくばかり。不穏な空気の中、開始のゴングが鳴らされた。

1Rは積極的にパンチやローを蹴ってくるクマンドーイに押される一幕もあったが、徐々に動きを見切って打撃をかわしていく。変則的なパンチもかわすと、鋭い飛びヒザ蹴りも放つなど徐々に試合を有利にした。

2Rは相手の突進をいなしつつ打ち続け、鋭い左のストレートで顔面をとらえ動きを止めて完全に試合を支配する。仕留めにかかった3Rはロープ際に追い込んで重い打撃を連打。残り約2分でトリケラトプス拳を構えてから、さらにギアを上げてまるでリングサイドに見せつけるかのように様々な攻撃のバリエーションを披露。判定3―0で完勝した。

試合後、那須川は「ちょっと固くなっちゃって…。今までやってきた中で一番蹴りが固かったですが、判定で勝ててよかったです。まだまだ未熟ですが、どんどん強くなっていきたいので応援よろしくお願いします」と試合を振り返った。さらにリングサイドに目をやると「武尊選手、来てくれて本当にありがとうございます。まだ何も決まってないですけど、一緒に格闘技を盛り上げていきましょう」と呼びかけた。

このまま2人のカリスマが交わることはあるのか、今後に注目だ。

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