武尊が待望の那須川戦へ! RIZIN来場は「僕の意思表示。来年実現させる決意で」

試合後の那須川(右)と会話を交わした武尊

大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)にK―1のカリスマ・武尊(29)が来場し、那須川天心(22)の試合をリングサイドで観戦。熱望される直接対決を2021年に実現させることを誓った。

クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(26=タイ)を一方的に攻めて判定3―0で下す試合を見守った後、リングサイドで武尊が勝利を祝福するようにハグ。何やら言葉を交わして、手を合わせるようなしぐさを見せた。

その後、囲み取材に応じた武尊は電撃的にRIZINの会場を訪れた理由を「今年最後の日ですけど、僕の意思表示です。来年実現させる決意をこめて来場しました。来年しかないと思います」と説明。さらに「この試合はずっとみんなが熱望してくれていて、なかなか実現できなくて、僕自身悔しい思いがあった。去年『実現できなかったら引退します』と宣言して今年迎えたんですけど、コロナでいろいろ状況が変わって実現できなくて。信じてついてきてくれるファンや同じK―1で戦っているファイター、僕に憧れてK―1に入ってきてくれる子たちに少しでも希望を見せたかった」と行動に移した思いを告白した。

実現の条件となる中立のリングを作るべく自ら動いていると明かし「やるためにはこの試合を格闘技界が良くなっていくためのものにしないといけないと思う。片方が片方の団体を脱退してというのはやりたくない。それをすると片方は落ちちゃうし。いっぱい団体はありますが、どこかを落としてやる試合にはしたくない。僕はK―1チャンピオンとして、天心選手はRISEとRIZINのチャンピオンとして。RIZINでもK―1でもない中立なリングを作ってやりたい」とした。

那須川の試合を初めて生で見ての感想は「本当に素晴らしい選手だと思いました。KOではなかったですけど、天心選手の強さが出ていて、今まで見たことがない選手だなって…。早くリングで向き合いたいと思います」。交わした言葉は2人だけの秘密として「今日会って目を見てしゃべって、もっと戦いたいなと思いました」と話した。

なお、自らは来年1月24日の「K’FESTA4」(東京・国立代々木競技場第一体育館)でのレオナ・ペタス(28)とのタイトル戦を控えるがており「僕も天心選手の試合を見て、早く戦いたいっていう気持ちが強くなったので、僕の試合も見に来てほしい。1月24日、K’FESTAで待ってます!」と呼びかけた。ついに夢のカード実現となりそうだ。

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