N国・立花党首 実刑判決でも「塀の中からNHKをぶっ壊す!」 運命の裁判開始

「NHKから自国民を守る党」に党名変更した書類を見せる立花党首

【プレイバックN国 後編】立花孝志党首(53)率いる「NHKから自国民を守る党」(NHKから国民を守る党から改名)は2020年も炎上上等とばかりに破天荒な仕掛けの連続だった。物議を醸した〝事件〟の数々を振り返った。

【第2位=立花氏が在宅起訴】昨年4月に立花氏がNHKへの不正競争防止法違反、威力業務妨害及び二瓶文徳中央区議への脅迫の罪で在宅起訴となった。いずれも一昨年に起きた事件で、先月にも裁判開始の予定だったが、年明けに持ち越しとなった。

不正競争防止法違反では、立花氏に協力したNHK元集金人に懲役1年6月、執行猶予3年の判決が先月に下った。立花氏は〝3点セット〟での起訴で、いずれも無罪を主張する予定だが、実刑が下るケースも想定。「塀の中からでも指示を出し、NHKをぶっ壊す!」と全く動じている様子はない。

【第1位=党名変更大作戦】昨年11月、立花氏は「ゴルフ党」や民主党」に党名変更するとぶち上げ、同12月には本当に「NHKから自国民を守る党」に党名変更してしまった。

「自」を付けたのは略称を「自民党」としたかっただけで、中央選挙管理会は「自民党は広く認知されており、選挙の時に混乱をきたす」と認めなかった。「民主党」の略称は重複が認められているのに「自民党」が却下された判断はおかしいとして、国家賠償請求に打って出る。

党名変更作戦は、都知事選でも「ホリエモン新党」を新たに結党し、同党から立花氏らが出馬したのが布石だった。この時は堀江貴文氏の顔写真をポスターに使用するための珍作戦だったが、有権者は理解できず、党名も浸透しないまま。その失敗があっても立花氏が党名変更にこだわるのは、話題を提供するのと同時にマンネリ化している党内を引き締める狙いもある。

次の衆院選までに再度の党名変更を予告しており、「この際、『あ』党でも『へ』党でもいい」。騒動があるごとに「政治をオモチャにしている」との批判を受けても立花氏はなんのその。ユーチューバーらしくアイデアは湯水のごとく湧き出ており、2021年も尽きることはなさそうだ。

【番外編=立花氏、大橋副党首が格闘技戦デビュー】昨年9月に行われた素人異業種格闘技「hatashiai」で、立花氏は都知事選でともに争った後藤輝樹氏とキックボクシングルールで対戦した。

「生まれ持った強さを見せる」と一切練習しなかった立花氏は、スーツ姿でリングインするや、狙いすましたカウンターパンチをお見舞いし、判定勝ちを収めた。

この試合を見たNHKの元集金人・ミスターXが「N国党をぶっ壊したい」と出場を直訴する展開に。昨年12月大会で、〝N国の狂犬〟こと大橋昌信副党首(45)が迎撃に出たが、脱臼で無念のレフェリーストップでの敗戦となった。

「まだ物足りない。N国党を完全にぶっ壊しますよ」と不敵に笑う元集金人に立花氏は対戦を受諾。エンタメ、スポーツの舞台とはいえ、もし立花氏が無様なKO負けを喫するようなことがあれば、N国党の存続すらも危ぶまれる事態に発展しかねない!?

© 株式会社東京スポーツ新聞社