2021年達成しそうな打撃記録は? 燕内川、中日福留、ハム中田…“Xデー”を大胆予想

日本ハム・中田翔(左)とソフトバンク退団後にヤクルトに入団した内川聖一【写真:石川加奈子、荒川祐史】

1000得点までロッテ鳥谷はあと3、西武中村はあと68

2021年のプロ野球は、セパともに3月26日に開幕を迎える。各チームの状況やペナントレースの行方は早くも気になるところだが、合わせて気に留めておきたいのは個人記録。今季に達成が期待される打撃部門の偉業を見ていこう。

○2000試合出場
内川聖一(ヤクルト) あと23

昨季は1軍出場ゼロに終わり、カウントダウンは足踏みとなった。ソフトバンクを退団し、今季からヤクルトに加入。順調に開幕を1軍で迎えた場合、最短で4月22日の広島戦で記録達成となる。プロ初出場は2001年3月30日のヤクルト戦(横浜)。足掛け21年で過去51人が達成している節目に向かう。

○1000得点
鳥谷敬(ロッテ) あと3

ロッテ加入1年目の昨季、出場した42試合のうちスタメンは5試合。代走や守備固めでの起用が多く、打席が回ってこない試合も多かった。5得点を上乗せし、過去43人が到達している1000得点まであと3。昨季3得点目を挙げているのはチーム53試合目で、同じようなペースなら今季は交流戦スタート直後の5月下旬あたりになる。

中村剛也(西武) あと68

昨季は79試合出場にとどまり、記録した得点は32。残り68得点で、今季中の達成は微妙なところ。ただ、2019年は135試合出場で69得点、2017年にも115試合出場ながら69得点を挙げているだけに、シーズン通した活躍ができれば、最終盤に記録達成も見えてくるかもしれない。

○2000安打
栗山巧(西武) あと74

昨季は111試合に出場し、101安打をマーク。2019年も123試合で103安打を放っており、ここ2年間の状態が今季も続けば、確実に記録達成の瞬間を迎えられそうだ。昨季のペースでいけば、今季は7月中旬に偉業達成となるかもしれない。

福留孝介(中日) あと91

今季は14年ぶりに古巣に復帰。日米通算2407安打を放っている現役最年長の大ベテランは、日本単独での金字塔も視界に捉えてきた。2019年は89安打、2020年は12安打と過去2年のような状況では達成は難しいが、2017年から2年間はいずれも116安打をマーク。仮に2018年のペースで快音を重ねれば、8月下旬から9月にかけての達成も見えてくる。

○400二塁打
福留孝介(中日) あと4

日米通算では507二塁打。日本単独の記録でも、大台まであとわずかとなっている。昨季放った二塁打は2本だったが、2019年は16本、2018年には26本を放っている。起用法にもよるが、開幕から主にスタメンとして出場するなら、2019年をベースに仮定するとチーム24試合目で達成することに。過去12人しか達していない大台に、4月中に乗せることも可能だ。

日本ハム中田&ソフトバンク松田はともに1000打点まで残り63

○450本塁打
中村剛也(西武) あと26

昨季は9本塁打に止まり、残り26本と今季に微妙な数字を持ち越した。ただ、2019年は30本、2018年は28本、2017年は27本をマーク。シーズン通じて主軸として活躍できれば、最終盤での記録達成も視野に入ってくるか。

○1000打点
内川聖一(ヤクルト) あと43

ヤクルトでコンスタントに出場できるかどうかで、今季中の達成可能性も大きく変わってくる。昨季は1軍出場ゼロに終わったものの、2019年は41打点、2018年は30打点、2017年は50打点をマーク。新天地で鮮やかに復活すれば、シーズン最終盤に大台超えもあるかもしれない。

中田翔(日本ハム) あと63

昨季自身3度目の打点王に輝いた主砲は、過去46人が達成している1000打点を射程圏にとらえた。2011年以降で70打点を下回ったシーズンは、67打点だった2017年のみ。長期離脱なくシーズン通して1軍で試合に出続けていれば、確実に達成しそうだ。昨季のような量産体制なら、今季は6月上旬にも届きそうだ。

松田宣浩(ソフトバンク) あと63

奇しくも日本ハムの中田と並んでいる。昨季は打撃不振にも悩み、116試合で46打点どまり。一方で2019年は76打点、2018年は82打点、2017年は71打点と例年通りの活躍ができれば十分に達成も可能だ。2019年のペースなら、8月下旬にも節目を迎える。

○300盗塁
糸井嘉男(阪神) あと1

昨季はシーズン序盤の7月2日に299盗塁目を決めてリーチをかけたが、その後はあと1個が遠く今季に持ち越しとなった。これまで29人が達成している韋駄天の称号。足の状態が万全で開幕を迎えられれば、開幕戦での偉業達成も現実味を帯びてくる。

○300犠打
菊池涼介(広島) あと6

昨季は16犠打で、プロ入りシーズン最少となった。打順や状況によって大きく左右される記録ではあるが、シーズン通して出場すれば今季中の達成は間違いない。昨季のペースでも、シーズン序盤には到達しそうだ。昨季はソフトバンクの今宮が史上7人目の大台を迎えており、8人目となるか。(Full-Count編集部)

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