丑年生まれ「パの年男」たちは? 14年連続50試合期待の鉄腕、正念場のドラ1も…

日本ハム・宮西尚生と楽天・オコエ瑠偉(左から)【写真:石川加奈子、荒川祐史】

西武高橋はエースとして期待 ソフトバンク高橋は復活なるか

2021年は丑年。プロ野球界でも、24歳を迎える1997年生まれと、36歳を迎える1985年生まれの選手が“年男”になる。すでに主力になっている選手や期待の若手、ベテランら多彩な顔ぶれが並ぶ。パ・リーグ6球団の主な年男を見ていきたい。

【ソフトバンク】
高橋純平投手(1997.5.8)
海野隆司捕手(1997.7.15)
柳町達外野手(1997.4.20)

2019年に45試合に登板して中継ぎとして頭角を現した高橋は昨季、故障で出遅れた影響もあって1軍登板なしに終わった。3球団競合のドラフト1位右腕も6年目。常勝ホークスの厳しい争いを勝ち抜き、再び1軍で居場所をつかみたい。一方、36歳を迎えるグラシアルとバンデンハークも「年男」に当たる。

【ロッテ】
平沢大河内野手(1997.12.24)
高部瑛斗外野手(1997.12.11)
原嵩投手(1997.12.6)

2015年ドラフト1位の平沢は昨季、プロ入り後初めて1軍出場なしに終わった。昨年10月には右肘を手術。今季は万全のスタートを切り、内野のレギュラーを脅かしたい。高部は昨季2軍戦に67試合に出場し、打率.344をマーク。ファーム優秀選手賞も受賞し、ブレークが期待される。原は育成として再出発を切る。

【西武】
高橋光成投手(1997.2.3)
柘植世那捕手(1997.6.3)
佐藤龍世内野手(1997.1.15)

高橋光は昨季20試合に先発し、チームトップの8勝をマーク。後半戦には2度ノーヒットノーランに迫るなど大黒柱としてチームを牽引し、エースとしての期待がかかる。柘植はルーキーイヤーの昨季に1軍で17試合に出場。正捕手の森を脅かす存在になれるか。一方、メヒアも36歳を迎える。

楽天オコエは昨季プロ入り初の1軍出場なし、オリ吉田凌は中継ぎで頭角

【楽天】
オコエ瑠偉外野手(1997.7.21)
渡邊佳明内野手(1997.1.8)
津留崎大成投手(1997.10.10)

オコエは昨季、プロ入り初の1軍出場なし。2015年ドラフト1位で入団も、外野で確かな居場所はつかめておらず、正念場のシーズンとなる可能性もある。津留崎はルーキーイヤーの昨季は中継ぎとして33試合に登板。防御率こそ4.19だったが、1軍での経験を2年目の飛躍につなげたい。

【日本ハム】
宮西尚生投手(1985.6.2)
平沼翔太内野手(1997.8.16)
鈴木健矢投手(1997.12.11)

昨季、前人未踏の350ホールドを達成した鉄人リリーバーも、今季は36歳シーズンを迎える。入団以来13年連続で達成している50試合登板にも注目が集まる。平沼は昨季52試合出場で、2019年の73試合から減少した。遊撃、三塁での存在感を増していきたいところだ。

【オリックス】
大下誠一郎外野手(1997.11.3)
吉田凌投手(1997.6.20)
鈴木優投手(1997.2.5)

大下は昨年9月に支配下登録を勝ち取ると、プロ初打席で本塁打をマーク。個性あふれるキャラクターで、ベンチではムードメーカーの役割も果たした。今季はバットでさらに存在感を高めたい。吉田凌は昨季、自己最多の35試合に登板して2勝2敗7ホールド、防御率2.17をマーク。つかんだ自信を確信へと変えられるか。また、ジョーンズも今年36歳を迎える。(Full-Count編集部)

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