フィリーズ 「プランB」はカブスの正捕手・コントレラスか

フィリーズは自軍からフリーエージェントとなったJ・T・リアルミュートとの再契約を今オフの最優先課題としているが、コロナ禍での財政難により十分な資金を用意できない可能性がある。そうした状況を踏まえ、「NBCスポーツ・フィラデルフィア」のコリー・サイドマンは、フィリーズがリアルミュートと再契約しない(できない)場合の「プランB」について、ベストの選択肢としてウィルソン・コントレラス(カブス)の名前を挙げている。

メジャーリーグ公式サイトは「リアルミュートのほうが優れた選手だが」と前置きしつつも、リアルミュートとコントレラスには「強打、強肩、捕手のわりには俊足」といった多くの共通点があることを指摘。「フィリーズにとって魅力的なターゲットとなり得る」と述べている。ただし、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長はコントレラスの放出に否定的な見解を示しており、獲得には複数の有望株を含むかなりの対価が必要となるだろう。

サイドマンは「リアルミュート獲得にかかる費用とコントレラス獲得に必要な対価を比較したとき、フィリーズにとってどちらがベターな選択であるかを判断するのは難しい」と述べる一方、「リアルミュートの代役としてコントレラスが現時点でベストの『プランB』であることに疑いの余地はない」と断言。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は大物選手獲得のために有望株放出を厭わない人物であることが知られており、フィリーズがコントレラス獲得に動く可能性がないとは言い切れない。

現在28歳のコントレラスは昨季57試合に出場して打率.243、7本塁打、26打点、OPS.763を記録。2018~19年には2年連続でオールスター・ゲームに選出されている。2022年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定であり、ホイヤーは否定しているものの、ダルビッシュ有に続いてトレードで放出される可能性が取り沙汰されている。

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