長崎県内政局 4市町で首長選

©株式会社長崎新聞社

◎諫早市 激戦必至の様相

 4期目を目指す現職、宮本明雄氏(71)に、元国土交通省職員の山村健志氏(46)と県議の大久保潔重氏(54)の新人2人が挑み、激戦必至の様相だ。
 宮本氏は、新型コロナウイルス感染拡大で低迷する地域経済の立て直しに向けて、4選出馬を決意。ソニー工場増設の誘致や新規住宅着工数の増加など、3期12年の実績を強調する。
 同省長崎河川国道事務所諫早出張所長だった山村氏は、本明川の利活用などで手腕を発揮。市民との対話を重視したまちづくりを訴え、毎朝のつじ立ちや企業訪問など活発に動く。
 昨年12月上旬、出馬意向を示した大久保氏は元参院議員の経験を生かし、産業振興や人口減対策など県央最大都市の存在感を高める政策を掲げる。

◎西海市 現新3氏 名乗り 

 昨年9月に出馬表明した現職の杉澤泰彦氏(68)=1期目=と、11月に相次いで出馬表明した元西海市議、岩本利雄氏(77)、現職の同市議、田崎耕太氏(38)の2新人が、現時点で名乗りを上げている。
 元市議の杉澤氏は2017年、当時の現職との一騎打ちを制した。高校生までの医療費助成など子育て支援や交通弱者対策など掲げた7政策を進めてきた。「洋上風力発電の誘致など、現在進行形の事業を次の4年で形にしたい」と話す。
 岩本氏は先月、市議を辞職。旧大島町議から21年の議員経験をアピールし、「草の根で支持を広げたい」と語る。ふるさと納税などの税外収入増で財源を確保。コミュニティ交通無料化、空き家を活用したU・Iターン促進など訴える。
 市議2期目の田崎氏は総務文教常任委員長を務めており、「市政に混乱を招かぬよう、ぎりぎりまで全うする」とする。市役所の新築移転とにぎわいの核づくり、農林水産業の再興、県内最高水準の教育実現を政策の柱に掲げる。

◎佐々町 水面下で模索も 

 3期目の現職、古庄剛氏(73)は4選出馬について、取材に「任期を全うしたい」と述べるにとどめている。3月の定例町議会すぎに態度を明らかにするとみられる。他に水面下で出馬を模索する動きもある。
 古庄氏は「住民主役のまちづくり」をスローガンに子育て支援や高齢者福祉などの政策を推進。人口は1万4千人台で推移し、過去5年間で増加傾向にある。一方、庁舎建て替えや給食センターの新設、ごみ処理施設の大規模改修など町政の課題は山積している。

◎平戸市 現職意向示さず 

 3期目の現職、黒田成彦氏(60)は、11月に任期満了を控えるが、4期目への意向を明らかにしていない。現在までのところ、ほかに目立った動きはない。
 黒田氏は2009年に県議から立候補し、元市議との一騎打ちを制して初当選。13年から2期連続無投票で再選した。3期目は、市民が福祉、子育て支援などの地域の課題解決や活性化に取り組む「まちづくり運営協議会」を当初予定の14小学校区全てで設置を完了。市政への市民参加の仕組みを整えた。また、訪日外国人観光客ら誘致を目指し、平戸城を宿泊施設とする「城泊」事業を今春、スタートさせる。
 選挙戦となった場合、人口減・移住受け入れ対策、観光振興などが争点になりそうだ。