【東京さんぽ】高架下で幻のシュークリーム、レアなガレット、人気のスコーンと出合う武蔵境〜武蔵小金井

予算はひとり5,000円。1日その街を楽しみ尽くす「東京さんぽ」。今回は、吉祥寺から先の「武蔵野(むさしの)」エリアにやってきました。JR中央線に揺られ、吉祥寺を過ぎると建物の高さは低くなり、住宅街と緑が増えて、天気がいいと富士山も遠くに見えてきます。小金井公園や野川公園など大きな公園も多く自然が豊か。朝の公園散歩から始めて、武蔵境〜武蔵小金井の高架下を歩いてみました。

8:30 「東小金井駅」から「都立野川公園」へ朝散歩(0円)

JR中央線「荻窪駅」から出発し約15分、「ヒガコ」の愛称で親しまれる「東小金井駅」に到着。駅前の大きな東小金井の周辺地図を確認し、まずはのどかな朝の散歩に「都立野川公園」を目指します!

東小金井駅の南口から出発し、商店街と住宅街を抜けて歩くこと約20分。

線路の下をくぐった先にある「都立野川公園」。

24時間開放の、三鷹市・調布市・小金井市にまたがる広大な公園です。

野川沿いに芝生が広がり、森が奥へと続き、地元の方もお散歩中。四季折々の草花が揺れる中、川のせせらぎと湧水に耳を癒やされ、水鳥にほっこりします。

園内の「自然観察園」(9:30〜16:30)では外来種などを駆除しながら、自生種を移植・保護しており、約500種の草花や150種の樹木が生きています。

この日はちょうど彼岸花の咲く季節、赤い絨毯を敷いたような幻想的な世界でした。

野川公園の隣には「都立武蔵野公園」もあり、子どもたちはのびのび遊べ、大人も心をリセットできます。

都立野川公園

住所:東京都調布市野水1・2丁目、小金井市東町1丁目、三鷹市大沢2・3・6丁目

(自然観察園)

開園時間:9:30~16:30

休園・休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、12月29日~1月3日

交通:西武多摩川線「新小金井」「多磨」から徒歩約15分

HP:https://musashinoparks.com/kouen/nogawa/

10:00 「東小金井〜武蔵小金井」の高架下さんぽ(0円)

公園を後にし、東小金井駅へ。

武蔵境・東小金井・武蔵小金井・西国分寺・国立の5駅(国分寺駅以外)の高架下には商業施設「nonowa(ののわ)」があり、それぞれに、雑貨屋・カフェ・レストラン・ベーカリー・保育園・クリニックなど数多くのお店が入っています。「豊かな自然や個性豊かな文化と駅・街とをつなぐ「武蔵野のわ『輪・和』に なりたい」という願いが込められているそうです。

nonowa

HP:http://www.nonowa.co.jp/

さらに、東小金井駅を出た高架下の「ののみちヒガコ(西・東)」には13店舗が並んでいます。

Suicaで24時間使えるシェアサイクル「スイクル」(1時間ごと120円、1日570円)もあり、気晴らしサイクリングも。武蔵境駅・東小金井駅・武蔵小金井駅・国立駅のどのポートでも貸出返却ができて便利です。

武蔵小金井駅方面への約1.5Km(約20分)をゆらっと進みます。

10:30 「手づくりパンとスコーンのお店 キィニョン武蔵小金井ののみち店」でスコーンランチ(845円)

東小金井駅から10分ほど歩くと人だかりを発見!

立川さんぽでも立ち寄った「手づくりパンとスコーンのお店 キィニョン」の新店舗が今秋オープンし、店舗内の工房では次々とパンたちが焼き上がっていました。

1日3,000個も売れる看板商品の「スコーン」は定番・月替りと8種類あり、キィニョンの最高傑作「王様食パン」に、あんぱんやビーフカレーパンなどパンも種類豊富!

しかも、以前からお客さんに人気という週替りシフォンケーキ・自家製フィリングのタルティーヌ・自家製スープもいただけるようです!

カフェも併設し、バリアフリートイレにおむつ替え台、絵本も用意されているのでお子さんと一緒でも安心。外にはベンチがあるのもうれしい。テーブルやベンチ類は地元小金井の「W.M WOOD WORKS」作製とのことで、肌へ優しく馴染みます。

香りに誘われ、早めのランチに。カフェ利用は1ドリンク制です(コーヒー・紅茶・スープなど/スコーン・パンセットで50円値引き)。

「自家製スープ(かぼちゃのポタージュ)」(400円→350円・税込)をスコーンと一緒にいただきました。かぼちゃの甘みが広がり、玉ねぎがトロトロで良い働きをしていて、体が温まります。「ミネストローネ」「くるみとさつまいも」など週替りで登場するようです。

季節の「さつまいものスコーン」(245円・税込)は、さつまいもの優しい甘みを何度でも体感したくなるような、しっとり食感のスコーンです。

「週替りのシフォンケーキ」は、1カットタイプと、同等の量が入ったカップタイプがあり、この日は「アールグレイのミルクシフォン」(250円・税込)でした。一口分も大きくて、アールグレイの良き香りにフワフワのシフォン。実は作るのが難しいようで、「毎日販売できるよう頑張ります!」とお店の方も気合が入っています!

手づくりパンとスコーンのお店 キィニョン武蔵小金井ののみち店

住所:東京都小金井市緑町5-3-45

電話:042-316-3917

営業時間:8:00〜19:00

定休日:年末年始

交通:JR「武蔵小金井駅」から徒歩約7分、「東小金井駅」から徒歩約10分

HP:http://quignon.co.jp/

11:30 JR武蔵小金井駅の周辺散策(0円)

「キィニョン」の道向かいの道路標識には、小金井市のイメージキャラクター「こきんちゃん」。宮崎駿監督が生みの親で「子どもが元気な町が発展する」という想いが込められているそうです。子どもたちの響く笑い声に平和を願います。

さらに約10分程歩き、「ムサコ」で親しまれる「JR武蔵小金井駅」に到着。「nonowa武蔵小金井(EAST・WEST・SOUTH・MUSAKO GARDEN)」には30店舗以上が入って大変にぎわっています。

MUSAKO GARDENには、地産地消の新鮮な野菜やお菓子などを販売する「地産マルシェ」、裏側には小さな公園も。

ちなみに、「nonowa武蔵小金井EAST」には「LA・PAN(ラ・パン)」、駅近くの商業施設「ソコラ武蔵小金井クロス」には「真打ち登場」といった高級食パン専門店があるので、朝ごパンをゲットしても良いですね!

12:00 地元レストラン「TERAKOYA」の数量限定スイーツをゲット(475円)

「nonowa武蔵小金井WEST」で、小金井限定の幻のシュークリームと出合いました!

小金井の老舗高級フレンチレストラン「TERAKOYA(テラコヤ)」のスイーツ&デリショップ「La Boutique TERAKOYA(ラ・ ブティック・テラコヤ) nonowa武蔵小金井店」の、1日10個限定「TERAKOYAシュー・ア・ラ・クレーム」(440円・税抜)です。

レストランでランチタイムに合わせて焼き上げるパンと一緒に直接運ばれてくるので、12時からの販売で、早い時間に完売することも多いそう。ラッキーにも運ばれた直後で、迷わずお土産に!

1個がとてもボリューミーで、王様のような堂々たる出で立ち!キャラメルクリーム、クレームパティシエール(カスタードクリーム)、フレッシュクリーム、発酵乳、マダガスカル産バニラ、契約農家さんのこだわり卵、バレンシア産アーモンド、シシリー産ヘーゼルナッツ、クリスマス島の塩と、世界中の最高の素材から作られて高級感にあふれています。

パン生地のような少し硬めのシュー皮にまずびっくり!あふれんばかりのクリームを支えています!キャラメル・カスタード・生クリームの3つが重なり、ほろ苦さとコクのハーモニーにうっとり。ナッツの香ばしさに、ほんのりと塩が甘みを際立たせ、大人の喜ぶスイーツです。

予約・取り置きも可能のようで、小金井の手土産にもってこいです(レストラン休業日には販売なし)。

ちなみに、2020年夏に「ウォーターズ竹芝」に「SUD(スッド)レストラン」もオープンし、“海のTERAKOYA”を味わえるみたいです!

La Boutique TERAKOYA nonowa武蔵小金井店

住所:東京都小金井市本町6-14-29

電話:042-401-2102

営業時間:10:00~21:00

定休日:無休(レストラン休業日は月曜、第1火曜。月曜が祝日の場合、翌日に変更あり)

交通:JR「武蔵小金井駅」からすぐ

HP:http://www.res-terakoya.co.jp/

13:00 東小金井〜武蔵境のクリエイティブショップ散策(0円)

武蔵小金井駅から引き返し、東小金井駅を過ぎ武蔵境駅方面へ。最初に見た「ののみちヒガコ」にはクリエイティブ系スポットがたくさん!

地域の作家さんの期間限定で変わる物販店舗コミュニティステーション「ヒガコプレイス」や、小金井市の公共のシェアオフィス「KO-TO(コート)」。

食とものづくりのシェア施設「MA-TO(マート)」は、多彩な分野のオリジナル商品の市場になっています。

「MA-TOキッチン」では、パン工房、お菓子、ベーグル、お弁当、スムージーなど14店舗が日替わりで登場しているみたいです。

13:15 キッチンカー「道草Hütte」のガレット(500円)

「MA-TOキッチン」のお隣の「MA-TOガレージ」で出合ったのは、キッチンカーのガレット屋さん「道草Hütte(ミチクサヒュッテ)」です。

福井県産のオーガニック蕎麦粉100%のガレットのほか、グルテンフリーの焼き菓子やドリンクなどをワンコインからお気軽にいただけます。西荻窪界隈や東小金井の「MA-TOガレージ」を中心に不定期で出動されているようです。営業時間も13時〜15時頃で、SNSには立ち寄った方の“やっと出会えた感”の喜びの声が多数!

そんな運命を感じるこの日のガレットメニューは「ラムレーズンシュガーバターガレット」と「羽根つきハムとチーズのガレット」の2つ(各500円・税込)。ドリンクとそば粉のラスクもありました。

選んだのは「ラムレーズンシュガーバターガレット」。通常のクレープのような形と、網目状の生地の2つを、ウッディでかわいらしい車内でお店の方が器用に焼かれて、その様子を眺めていると、高架下なのに森の中にいる心地がしてきます。

2つの生地を合わせたできあがりは花束のようにロマンチック。よつばバターがだんだん溶けていきます。そば粉の生地は独特の香ばしさがあり、カリカリともっちりの食感を楽しめます。洋酒シロップの効いたラムレーズンがふんだんに入っていて、洋酒も生地に浸透し、お酒が弱めの私には体が温もるほどの大人向けガレットでした。

その日の状況により、早めに閉店することもあるようなので、ぜひInstagramで出動日程をチェックしてみてください!

道草Hütte

※営業日はInstagramにてお知らせ

Instagram:@michikusahutte

14:00 ゴール!武蔵境駅

高架下にはベンチや、

ぽっぽ公園があったり、

地域の観光情報もあって、一休みも楽しくなります。

武蔵境駅近くの回遊歩行空間「ののみちサカイ西」にも素敵なカフェがあり、地域の方の憩いの場になっています。

ランチタイムの高架下カフェはどこも満席で、お店により営業日も違うので、SNSでチェックして行くと良いですね。

駅中央改札前の「ころくや武蔵境店」には、武蔵野市の魅力あるお土産「むさしのプレミアム」が宝のように並んでいます。2014年に誕生した地域ブランドで、和洋菓子・惣菜・飲料・雑貨など54商品あり、おやつにお土産に間違いなしでしょう!

まとめ

今回は往復交通費を含めて、合計2,156円・残金2,844円で回ることができました!

「武蔵境駅〜武蔵小金井駅」は全長約3.6km、駅の間をお店を覗きながらちょうど良い距離。高架下を探索したり、小金井公園、江戸東京たてもの園、湧水、玉川上水、神社仏閣などに寄り道しながら、地域の人と自然の生む豊かなエネルギーに触れてみてはいかがでしょう。

[All photos by kurisencho]

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