新戦力のロハスJr.&ドラ1佐藤輝の起用法は? 阪神の開幕スタメンを大予想

阪神・大山悠輔、ロハスJr.、近本光司(左から)【写真:荒川祐史、Getty Images】

ボーアの抜けたファーストで熾烈なポジション争いか

2020年は2位でシーズンを終えた阪神。2005年以来となるリーグ優勝へ向けて、ドラフトでは大学生ナンバーワンスラッガーの佐藤輝明内野手を獲得した。昨季主軸を担ったジャスティン・ボーア内野手が退団し、KBOで2冠&MVPを受賞したメル・ロハスJr.外野手を獲得。巨人から金銭トレードで山本泰寛内野手もチームに加わった。矢野政権3年目となる今季の開幕スタメンを一足先に考えてみたい。

1(中)近本光司
2(二)糸原健斗
3(右)ロハスJr.
4(三)大山悠輔
5(一)サンズ
6(左)佐藤輝明
7(捕)梅野隆太郎
8(遊)木浪聖也
9(投)西勇輝

昨季本塁打王争いに加わった大山は、自己最多の28本塁打を放って飛躍の年に。昨季2年目の近本光司外野手はシーズン序盤不振に苦しんだが、最終的には.293まで打率を上げ、2年連続の盗塁王も獲得した。ともにアクシデントなどがない限りは1番近本、4番大山は不動といえるだろう。捕手は3年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得した梅野隆太郎捕手が当確か。

助っ人では、昨季17本塁打を放ったボーアが退団し、ロハスJr.が加入した。左翼か右翼での起用が予想されるが、来シーズンで40歳を迎える糸井嘉男外野手、陽川尚将内野手、中谷将大外野手らとポジションを争うことになる。期待のルーキー佐藤輝は、大学時代に主に守った三塁に大山がいるため、外野での起用の可能性が高そう。そうなると左翼と右翼のレギュラー争いはさらに熾烈になる。

打順でポイントとなりそうのが、大山の後を打つ5番。ここでは、昨季高い得点圏打率を誇ったジェリー・サンズ外野手を置いた。昨季リーグ2位の28本塁打を放った大山への警戒は相手チームも強くなるはず。終盤は調子を落としていたが、大山の後ろにサンズが控えれば、相手球団にとって脅威となるだろう。

一塁のポジション争いも激しくなりそう。昨季17本塁打を放ったボーアは退団。現状では一塁へのコンバートが目されるサンズが最有力か。「6番・左翼」には期待も込めてドラ1の佐藤輝を据えた。ここは佐藤輝を三塁、大山を一塁、サンズを左翼に回すことも選択肢として可能となる。

チームの課題は、なんといっても12球団ワーストの85失策を喫した守備面。チーム防御率は3.35で巨人、ソフトバンクに次ぐ12球団3位というだけに、この失策をいくつ減らせるかも来季の重要なカギとなるだろう。(Full-Count編集部)

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