舞台は整いつつあるようだ。第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日に行われ、東洋大が2位でゴール。7年ぶりの総合優勝が視界に入ってきた。
「若い力を信じたい」。大会前、酒井俊幸監督(44)が期待を寄せていた新戦力たちが躍動した。1区は児玉悠輔(2年)がトップと24秒差の9位発進。2区では、ルーキー・松山和希が「楽しみなレースだった。中盤以降楽しんで走れた」と強心臓ぶりを発揮し、区間4位の快走で順位を5位に押し上げた。
その後、3区、4区でも上位をキープ。最終5区は宮下隼人(3年)が右足のすねを痛め「思うようなスピードがでなかった」と顔をしかめながらも、前回大会5区区間賞の実力を披露。区間3位にまとめ、明日(3日)の復路に望みをつないだ。
レース後の取材で、指揮官も「序盤の1区と2区で流れができて、それが3区4区につながった」と納得の表情。1位創価大とは2分14秒差と、射程圏内につけていることから「まだまだチャンスはある」と自信をのぞかせる場面も見られた。
復路には「質の高い練習ができている」と話していたエース・西山和弥(4年)が当日変更で起用されること可能性が高いだけに、復活Vが現実味を帯びてきた。