コロナ禍の初詣 マスク姿で静かに参拝 人出は例年の2割 長崎・諏訪神社

参道に設置された消毒液で消毒をする初詣客。人出が大きく減り、例年のにぎやかさはなかった=長崎市、諏訪神社

 「健康に過ごせますように」-。新型コロナウイルスが流行する中、2021年が幕を開けた。長崎市上西山町の諏訪神社では1日、例年のにぎやかさはないものの、マスク姿の初詣客が感染予防対策をした上で、静かに手を合わせ1年の無事を願った。
 今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、訪れた家族連れやカップルらは、流水式に変わった手水舎で身を清め、参道に並べられた消毒液で消毒して拝殿に向かった。
 参拝客は拝殿前でさい銭を投じ、健康や平和などそれぞれの願い事の成就を祈った。家族と参拝に来た長崎市かき道4丁目の中学1年、浦川宰さん(12)は「今年は部活で頑張りたい」と意気込みを語った。
 同神社によると、今年の人出は例年の2割程度。巫女(みこ)の指導をする司女(しじょ)の大川内朋子さんは「これまでこんなに人が少なかったことはない。コロナ禍で気を付けているのだろうが寂しい」と話した。


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