壱岐市職員クラスター 「フェーズ4」引き上げ 長崎県内感染者確認、計703人

新型コロナウイルス感染者の入院状況(1日午後7時現在)

 県と長崎、佐世保両市は2日、新たに計28人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。内訳は長崎市17人、佐世保市6人、壱岐市4人、諫早市1人で県内の感染者確認は計703人。
 また壱岐市は2日夜、独自に防災行政無線などを通じて、県公表分を含む計7人の感染が新たに確認されたと発表した。
 同市では年末に市職員22人が市内の飲食店で会食し、うち6人が感染。県はクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。他の参加者は陰性だった。白川博一市長は放送を通じて31日夜、市民に陳謝、2日は感染拡大防止策の徹底を改めて呼び掛けた。
 県は壱岐医療圏の「フェーズ」を5段階のうち最も高い「4」に引き上げ、対象医療機関に病床を20床に拡充するよう要請。1日午後7時現在、同市内の医療機関には7人が入院し、重症者はいないという。県は今後の感染状況を見極めながら、さらなる病床数の拡充や本土への転院などを検討する方針。
 長崎市の感染者17人のうち、9人はこれまでに感染が判明した人の接触者など。諫早市の感染者は福岡県から帰省していた20代男性会社員。佐世保市では、クラスターが発生した高齢者福祉施設で新たに80代の女性入所者、クラスターが確認された西海市の長崎セント・ノーヴァ病院に勤務する50代男性医師、海上自衛官2人などの感染が確認された。
 また1日には県内3市1町で計20人、12月31日には4市2町で計29人の感染が確認されている。
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