Uターンピーク 目立った混雑なし 長崎県内

マスク姿で古里から帰るUターン客ら=3日午前11時8分、長崎港ターミナル

 年末年始を古里で過ごした人たちのUターンが3日、長崎県内でもピークを迎えた。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、交通機関は一部で混み合う時間帯があったものの、利用者はいずれも例年に比べ大幅に減少。目立った混雑は見られなかった。
 JR九州によると、長崎発博多行きの特急「かもめ」の自由席は午後に最大110%の乗車率となった列車があったが、空席の多い時間帯も目立った。佐世保発博多行きの特急「みどり」の自由席の乗車率は最大90%だった。
 九州商船によると、長崎と五島を結ぶジェットフォイルは、60~70%程度の席が埋まった便はあったものの、満席の便はなし。フェリーも大きな混雑はなかった。長崎と上五島を結ぶ五島産業汽船の高速船も、満席となった便はなく、「例年よりもかなり少ない」(担当者)状況だった。
 長崎市元船町の長崎港ターミナルでは、マスク姿で高速船から降り立つ乗客の姿が見られた。五島市の実家から戻った、長崎市の高校3年の男子生徒(18)は「親戚の集まりはなく、外出するのもためらいがあって、ほとんど家の中で過ごした。例年とは違い、何もすることがなかった」と話した。


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