通算88勝の右腕・ヒューズが現役引退を表明 2ケタ勝利4度

ヤンキースなどで通算88勝を記録した右腕フィル・ヒューズは日本時間1月4日に自身のTwitterを更新し、現役引退を表明した。現在34歳のヒューズはヤンキース、ツインズ、パドレスの3球団で合計12シーズンにわたって活躍。2018年8月にパドレスを解雇されたあとは無所属の状態が続いており、メジャーでの登板は2018年8月8日(現地時間)のブリュワーズ戦が最後となった(リリーフで3イニングを投げて3安打2失点)。

ヒューズは「ここ数年は事実上の引退状態でしたが、正式に野球からの引退を発表したいと思います。たくさんの浮き沈みがある12年間でしたが、自分が成し遂げてきたことを振り返ると、信じられないくらいに誇りに思います」と述べ、現役引退を正式に発表。2004年のドラフトでヤンキースから1巡目(全体23位)指名を受けて幕を開けたキャリアに終止符を打った。

2007年にメジャーデビューしたヒューズは、2009年に自己最多の51試合(うち7先発)に登板して8勝3敗3セーブ、18ホールド、防御率3.03の好成績を残してメジャー定着。翌年は自己最多の18勝をマークし、オールスター・ゲームにも選出された。2012年に2度目の2ケタ勝利となる16勝を挙げ、2013年オフにフリーエージェントとなってツインズへ移籍。ツインズでは2014年に16勝、2015年に11勝と2年連続の2ケタ勝利をマークした。

ところが、ツインズ移籍3年目の2016年に1勝7敗、防御率5.95の大不振に陥ると、翌年も4勝3敗ながら防御率は5.87。その後も以前のようなピッチングを取り戻すことはできず、2018年途中にパドレスへ放出され、2019年まで契約を残していたにもかかわらず、2018年8月に解雇された。

メジャー12年間の通算成績は先発で211試合、リリーフで79試合に登板して1291イニングを投げ、88勝79敗3セーブ、18ホールド、防御率4.52、1040奪三振となっている。

© MLB Advanced Media, LP.