渡邉美穂、女優業は「型にはまらずいろんなものに挑戦していきたい!」 ――「星になりたかった君と」インタビュー

1月4日、5日に日本テレビほかで放送され、放送後にはHuluでオリジナルストーリーが配信となるドラマ「星になりたかった君と」。第1回令和小説大賞受賞作である同名小説を原案に実写化した作品で、物語は星に魅了された2人が運命的な出会いをするところから始まります。

天文学者になることを夢見ながら、人生に思い悩む大学休学中の鷲上秀星を地上波ドラマ初主演となる眞栄田郷敦さんが、心臓の病を患い余命いくばくもない、けなげな女子大生・琴坂那沙を日向坂46の渡邉美穂さんが演じ、板垣瑞生さん、高月彩良さん、嶋田久作さんらとの共演で、複雑に絡まった2人のラブストーリーが描かれます。

今作でヒロインに抜てきされた渡邉さんを直撃し、ドラマの見どころ、芝居への思い、2021年の展望について伺いました!

――出演が決まった時の率直な気持ちを聞かせてください。

「私はずっとお芝居の仕事をやりたかったので、まずはこのようなすてきな作品に出演させていただけるというのが素直にうれしかったです。その中でもヒロインという重要な役どころというのは、うれしさもありつつ『大丈夫かな?』という緊張もありました」

――日向坂46のメンバーからはどんな言葉をもらいましたか?

「『おめでとう!』とか『よかったねぇ!』って祝福の声をたくさんもらいました」

――その中でも印象に残った言葉はありますか?

「休養中だった松田好花がわざわざ連絡をくれて、(私が)ずっとドラマなどお芝居の仕事をやりたいって言っていたから、『夢がかなってよかったね!』って言ってくれた時は本当にうれしかったです」

――すてきなメンバーですね。では、今回演じる那沙役について伺いますが、ご自身との共通点はありますか?

「那沙ちゃんは、根はすごく明るい子で。私はずっとバスケットボールをやっていたというのもあって、明るいというか元気なので、そういうところは似ているのかなと思いました」

――演じたからこそ感じる那沙の魅力はどんなところでしょう?

「優しい子なんですけど、優しさの中にも自分をしっかり持っていて。心(しん)のある強い女の子なので、そういうところはすごくすてきだと思いました」

――そんな那沙は星に夢中ですが、渡邉さんが今夢中になっていることを教えてください。

「夢中になっていると言ったら変かもしれませんが、最近、ヨギボー(快適で人をダメにすると話題のソファ)を買ったんです。買ってからソファに座らなくなっちゃって…家に帰ったらすぐにダイブしちゃう感じで(笑)。ベッドで寝ないで、ヨギボーの上で寝たりもします。ハマってしまうんですよ、収まりがよくて!」

――見事に「ダメにされて」いるんですね?(笑)

「はい、ダメにされています…(笑)」

――物語では“パラレルワールド”が鍵となりますが、注目ポイントはどんなところですか?

「地上波版とHulu版で違う形の結末になっているので、ぜひどちらも見ていただきたいなと思います。両方を見比べることでパラレルワールド感を味わえて楽しめると思います」

――もしパラレルワールドが実在するとして…行ってみたい、見てみたい世界はありますか?

「自分がこのお仕事をやっていなかった場合の世界に行ってみたいです。普通の女子大学生になって、就職して…という世界線は見てみたかったなって」

――その世界線ではどんなことをしていると思いますか?

「今、私は大学3年生の代なので、必死に就職活動しているだろうなと思います。周りの友達もみんな『就活…。就活…』って感じなので、自分もそうなるはずだったのかなと」

――ある意味、“今”はこの世界線だからこそ経験できることなのかもしれませんね。“今”の世界線で共演した眞栄田さんはどんなイメージでしたか?

「最初は『静かで口数の少ない方なのかな?』というイメージがあったんですけど、撮影を進めるうちに打ち解けていきました。いっぱい話せるようになってからは、同年代の親しみやすい方という印象に変わりました」

――何か印象に残っていることはありますか?

「お互いが『初めまして』という感じだったので、お互いの生い立ちから話しました。『出身どこ?』とか『生年月日は?』とか『好きな食べ物は何?』とか…。最初はお互いの基本的なプロフィールを延々と話していましたね(笑)。それから仲は深まったと思います」

――眞栄田さんの俳優としての魅力はどんなところですか?

「お芝居を一緒にしていて思ったのが、すごく目が奇麗だなって。『目でしゃべっている』みたいな瞬間があるんです。それから、カメラが回っていないシーンの合間もずっとセリフを練習されていました。最初はよく聞こえず『何か言っているなぁ』と耳を澄ましてみたら、それがセリフだったんです。言い方とかにこだわって練習していらっしゃるんだろうなと思ったので、そういうところは誠実で魅力的な方だと思いました」

――先ほど演技のお仕事をしたいというお話がありましたが、今後は女優としてどんな活動をしていきたいですか?

「型にはまらずやっていけたらいいなって。お芝居の仕事はすごく楽しいので、機会があったらいろんなものに挑戦していきたいなと思います」

――具体的には、理想の女優像はありますか?

「何でも対応できる方っていらっしゃるじゃないですか? ある作品では至って普通の女の子を演じているのに、違う作品では全然違うタイプの女の子を演じているみたいな。今回は真っすぐな本当に優しい女の子を演じたので、今度は結構ひねくれたクセ者を演じてみたいなって思います(笑)」

――ぜひ見てみたいです! それでは、2021年の展望について聞かせてください。

「グループとしては、東京ドームでのライブが予定されているので、そこに向けてメンバーみんなと一緒に頑張っていきたいというのが今の一番の目標です」

――東京ドームでのライブで特に力を入れたい部分はどこですか?

「私たち日向坂46のライブは世界観を大事にしていて、ファンタジーな内容が結構多めなので、あまり見ないようなライブになっていると思います。見に来てくださった方々を引き込めるように、全員で日向坂46らしさを生み出せるようにしたいです」

――個人としての今年の抱負もぜひお願いします!

「個人としては、たくさんの方に日向坂46を知っていただけるように、自分もその力になれたらいいなと思います。今回みたいにグループの外でお芝居の仕事などもできるように2021年は頑張っていきたいです!」

――ありがとうございました!

とにかく笑顔がまぶしい渡邉さん。カメラを向けられるとさまざまな表情を見せてくださり、インタビューでは一つ一つの言葉を丁寧に選ぶ姿勢が印象的でした。今後のさらなる活躍が楽しみです。今夜からの放送をぜひお見逃しなく!

【プロフィール】

渡邉美穂(わたなべ みほ)
2000年2月24日生まれ。埼玉県出身。日向坂46のメンバー。2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場。1st アルバム「ひなたざか」が好評発売中。ドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」Blu-ray&DVDが2021年1月20日に発売。

【番組情報】

「星になりたかった君と」__
__日本テレビほか
1月4日、5日 深夜0:59~1:29
放送終了後、Huluにてオリジナルストーリー「星になりたかった君と〜もうひとつの物語〜」を配信。

取材・文/佐藤佳奈恵(日本テレビ担当)

© 株式会社東京ニュース通信社