十八親和銀行(長崎市)は4日、旧十八銀行と旧親和銀行の合併に伴う事務システム統合を完了させ、初日は新通帳に切り替える客で各店舗が混み合った。同じふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)のインターネット専業銀行「みんなの銀行」のシステムも同日、稼働した。
約2年半かけて準備し、FFGと十八親和の本部行員計約300人を専任させた最大の懸案をクリアした。今後は、立地が重複する68店舗の統合作業を本格化させ、5月から1年かけて順次実行する。
12月30日夜から4日早朝にかけ、現金自動預払機(ATM)などオンラインサービスを休止。全行員で帳票の交換など移行作業を進めた。この間、利用客は現金を引き出せなかった。
同行によると、4日朝の営業開始後、障害や混乱はなかった。旧十八の通帳は、旧十八ATMなら入出金など一部の機能が引き続き使えるが、振り込みや窓口利用はできなくなった。このため各店舗には、新通帳への繰り越しを求める客が多数訪れ、通帳繰越機に順番待ちの列ができた。
一方、みんなの銀行は5月下旬にサービス提供を始める予定。
十八親和銀システム統合完了 通帳切り替えに列も
- Published
- 2021/01/04 23:35 (JST)
- Updated
- 2021/01/05 13:02 (JST)
© 株式会社長崎新聞社