川崎市は5日、自身で釣ったフグの白子を自宅で調理して食べた市内の70代男性が食中毒症状を訴えた、と発表した。男性は一時入院したが、現在は退院している。
市食品安全課によると、男性は昨年12月27日早朝に猿島でフグを釣り、28日未明に自宅で白子を食べたところ、ふらつきなどの症状が出たという。
男性は救急搬送され、市消防局から連絡を受けた市保健所が患者の尿を調べた結果、フグ毒(テトロドトキシン)が検出されたことなどから、フグの白子が原因の食中毒と断定した。
男性はフグを調理できる免許を持っておらず、「過去にも釣ったフグの白子を何度か食べたが、あたったことはなかった」と話しているという。
厚生労働省によると、フグによる食中毒は毎年発生しているといい、同省は自身で釣ったフグや知人から譲り受けたフグの調理について、専門の調理師以外は絶対にしないよう呼び掛けている。