2021年F1スペインGP開催に向け、地域政府がゴーサイン。継続に必要な契約締結を承認へ

 2021年のF1スペインGPについて、バルセロナ−カタロニア・サーキットがイベント開催継続に必要な契約交渉と締結を行うことを地域政府が正式に承認したため、再び軌道に戻ることになった。

 スペインGPは、主催者およびF1の商業権保有者であるリバティ・メディアの間で財政面の条件について同意がなされたため、F1の2021年暫定スケジュールにすでに含まれている。

「2021年F1スペインGP開催について、政府は、カタロニア・サーキットSL社がフォーミュラ・ワン・ワールド・チャンピオンシップ・リミテッド(FOWC)と契約更新の契約を締結することを承認した」と地域政府は声明のなかで認めた。

「この契約により、31年連続となるこのイベントをバルセロナ−カタロニア・サーキットで開催することを祝えることが保証された」

「F1グランプリは、観光と自動車の世界的分野においてカタロニアの地位に貢献する貴重な機会だ」

 バルセロナ−カタロニア・サーキットは、5月7〜9日に行われるスペインGPまでに、ターン10と11のレイアウト変更を行うことを今も望んでいる。

 2020年のスペインGPは、新型コロナウイルスの流行によって大幅に変更されたスケジュールに遅れて追加された。それはフライアウェイレースを避け、拠点のヨーロッパやロシア、中東付近でF1レースが行われるようにするためだった。

 しかし長年開催されてきたスペインGPは、F1がベトナムやサウジアラビアといった新たな地域への拡大を目指しているため、将来的にシーズンから外される懸念があった。

 なお2021年シーズンはふたりのスペイン人ドライバーがグリッドに並ぶ。フェルナンド・アロンソはルノーから新たにブランド変更されたアルピーヌに復帰し、カルロス・サインツJr.はフェラーリでの初レースに臨む。

2020年F1第6戦スペインGP グリッド

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