巨人から人的補償で移籍のDeNA・田中俊太が入団会見「いきなりのことで驚いているが…」

入団会見を行った田中俊太

DeNAの田中俊太内野手(27)が5日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。FA移籍した梶谷隆幸外野手(32)の人的補償で巨人から加入し、新天地での背番号は「38」に決まった。

会見の席上では「こうやって…いきなりのことで驚いてはいるんですが、求められて入団させていただいたので、環境が変わるということをチャンスととらえてチームのために貢献できるように頑張りたい」と慎重に言葉を選びながら抱負を述べた。

同席した三原一晃球団代表は田中について「非常に粘り強いバッティングができる選手。長打もあるところで非常に評価しているし、魅力を感じている。スピードもあって走塁も巧い。二遊間のポジション争いに加わってくれることを期待している」とコメント。

球団側は昨年12月14日に梶谷、井納のFA宣言選手契約締結合意が公示されてから、わずか4日後の同18日に人的補償で田中の獲得を発表している。異例の〝スピード決着〟に至った点に関して同代表は「編成部のほうでシュミレーションも含めてしっかり準備していた。実際(プロテクトリストを)いただいたタイミングで田中選手が獲得可能だということで、あまり時間をかけずにという形になった」と説明。球団側の田中にかける期待値の高さがあらためて証明された格好だ。

田中は自身のアピールポイントを「しっかりアウトをとって球際のワンプレー、ワンプレーを堅実にやるというところ」と評した。そして「新天地で気持ちを新たにチームの勝利に貢献できるように。今までジャイアンツで培ったものをしっかり生かせるように。そういった気持ちを持ちながらベイスターズでも勝利に貢献できるように頑張っていきたい」と目を輝かせながら活躍を誓っていた。

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