名門・ヤンキース 「単年成績ベストナイン」の顔ぶれは?

日本時間1月5日、メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の「単年成績ベストナイン」を選出した。これは単年の個人成績をもとに、各ポジションで球団史上最高の成績を残した選手を選出する企画だ。ヤンキースはブライアン・ホーク記者が担当し、2019年に史上初の満票でアメリカ野球殿堂入りを果たしたマリアーノ・リベラ、2020年に準満票で殿堂入りしたデレク・ジーターら球史に残るスター選手たちが順当に選出された。

ホークは救援投手部門のリベラについて「リベラのベストシーズンを選ぶのは、自分の子供のなかから一番のお気に入りを選べと言われるのに似ている」と述べているように、選考にはかなり悩んだようだ。単純にWARが最も高いシーズンを選ぶとジョン・ウェッテランドにつなぐセットアッパーを務めた1996年になるが、自己最多の53セーブを記録したのは2004年である。2004年のほか、1999年と2001年にも最多セーブのタイトルを獲得しているが、ホークは「自己ベストのK/BB12.83とWHIP0.67を記録した」ことを根拠に2008年をベストシーズンとして選出。ただし、ヤンキースはこの年、1993年以来15年ぶりにポストシーズン進出を逃している(1994年はストライキのため開催なし)。

遊撃手部門のジーターは両リーグ最多の219安打を放ち、リーグ2位の打率.349、リーグ3位の出塁率.438をマークした1999年が選ばれた。また、右翼手部門で選出されたベーブ・ルースは、ヤンキース移籍2年目の1921年に左翼手として132試合に出場しているため、左翼手部門でも選出されている。ホークが選んだヤンキースの「単年成績ベストナイン」の顔ぶれは以下の通り。

捕手:ヨギ・ベラ(1956年)
140試合 打率.298 30本塁打 105打点 3盗塁 OPS.911

一塁手:ルー・ゲーリッグ(1927年)
155試合 打率.373 47本塁打 175打点 10盗塁 OPS1.240

二塁手:トニー・ラゼリ(1929年)
147試合 打率.354 18本塁打 106打点 9盗塁 OPS.991

三塁手:アレックス・ロドリゲス(2007年)
158試合 打率.314 54本塁打 156打点 24盗塁 OPS1.067

遊撃手:デレク・ジーター(1999年)
158試合 打率.349 24本塁打 102打点 19盗塁 OPS.989

左翼手:ベーブ・ルース(1921年)
152試合 打率.378 59本塁打 171打点 17盗塁 OPS1.359

中堅手:ミッキー・マントル(1956年)
150試合 打率.353 52本塁打 130打点 10盗塁 OPS1.169

右翼手:ベーブ・ルース(1927年)
151試合 打率.356 60本塁打 164打点 7盗塁 OPS1.258

指名打者:ジェイソン・ジアンビ(2002年)
155試合 打率.314 41本塁打 122打点 2盗塁 OPS1.034

先発投手:ロン・ギドリー(1978年)
35試合 25勝3敗0セーブ 防御率1.74 273.2回 248奪三振

救援投手:マリアーノ・リベラ(2008年)
64試合 6勝5敗39セーブ 防御率1.40 70.2回 77奪三振

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