“タナキク”は復活? クリーンアップの並びも重要…広島の開幕スタメン大予想

広島・田中広輔、鈴木誠也、菊池涼介(左から)【写真:荒川祐史】

新助っ人のクロンはマイナー通算151発と長打に期待

リーグ3連覇から2年連続のBクラス(5位)となった広島。3年ぶりのリーグ優勝を狙う2021年は、3月26日に中日との開幕戦を迎える。昨秋のドラフトでは1位の栗林良吏(トヨタ自動車)を筆頭に投手を中心に指名した。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の勢力図に変動が起きることは予想されるが、現時点での開幕スタメンを占ってみたい。

1(遊)田中広輔
2(ニ)菊池涼介
3(中)西川龍馬
4(右)鈴木誠也
5(一)クロン
6(三)堂林翔太
7(左)長野久義
8(捕)坂倉奨吾
9(投)大瀬良大地

田中広、菊池涼の“タナキク”、復活したプリンス堂林、長野の勝負強さにも期待

昨季は112試合に出場し右膝半月板の手術から復活し、FA権を行使せず残留した田中広をトップバッター、2番に菊池涼の“タナキク”で再びチームを引っ張りたい。現状を見てもこの2人の活躍はチームに必要不可欠といえるだろう。

昨季はリーグ2位の打率.262、523得点を上げた打線は今年も遜色ない顔ぶれ。3番には右足首の負傷を抱えながら76試合に出場し打率.304をマークした西川。不動の4番は鈴木誠、そして5番にはマイナー通算151本塁打を誇る新助っ人・クロンに期待したい。

下位打線には6番に昨年114試合に出場し打率.279、自己最多タイの14本塁打をマークし復活した堂林、7番には昨季得点圏打率.403と勝負強さが健在の長野、8番には自己最多の81試合に出場した打撃も武器の坂倉を抜擢した。コンディション不良や怪我もあり昨季は79試合の出場に留まった會澤も黙っていない。

開幕投手はエース・大瀬良を推したい。昨季は9月には右肘手術を行い11試合に登板し5勝4敗、防御率4.41。右肘の状態次第になるが3年連続の開幕投手に期待したい。新人王の森下、初めて規定投球回を達成した九里も候補になるだろう。

その他にも安部や野間、昨年無安打に終わった小園、1軍で結果を残した大盛、大砲候補の林、正隨、抜群の脚力を誇る宇草ら楽しみな選手も多い。就任2年目を迎える佐々岡監督は“強いカープ”を取り戻すことができるか、注目だ。(Full-Count編集部)

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