【新型コロナ】横浜で253人感染 女児感染の保育園100人以上検査へ

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は5日、入院していた市内在住の70~90代の男女4人が死亡した、と発表した。また、10歳未満~90代の男女253人の感染を新たに確認した。80代女性が重症、50~80代の男女5人が中等症、227人は軽症または無症状。20人の症状は不明。196人の感染経路が分かっていない。

 死亡した70代女性と90代女性は、クラスター(感染者集団)が発生した元気会横浜病院(同市緑区)の患者と市内有料老人ホームの入所者。80代の男性2人はいずれも慢性閉塞(へいそく)性肺疾患の基礎疾患があり、昨年12月の発症以来、入院していた。

 クラスター関連では、元気会横浜病院の職員4人、有料老人ホームの90代女性入所者の感染を確認。感染者数は81人、38人となった。

 10歳未満の女児の感染が判明した市内の保育園では、園児や保育士ら100人以上を接触者として検査する方針。市消防局の20~30代の男性隊員2人の感染も明らかになった、職場での濃厚接触者はいないという。

 また市は同日、市立保育所の20代女性保育士、市立小学校の20代女性職員、児童相談所の30代女性職員の感染を公表した。

 一方、市は昨年12月24日の感染者数を1減の247人、1月2日の感染者数を2減の112人に訂正した。2件は感染者の重複計上で、1件は抗原検査で陽性とされたが、その後のPCR検査の結果などを踏まえ、感染症の疑いは低いと判断されたという。

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