田中俊、ベイ入団会見 地元神奈川「走攻守」で力発揮 東海大相模時代に全国制覇も

応援タオルを手に笑顔を見せる田中俊=横浜市中区の球団事務所(球団提供)

 巨人に移籍した梶谷隆幸外野手(32)の人的補償として横浜DeNAが獲得した田中俊太内野手(27)=178センチ、82キロ、右投げ左打ち=が5日、横浜市中区の球団事務所で入団会見に臨み、「求められて入団させてもらった。環境が変わるのをチャンスと捉えてチームのために貢献できるように頑張りたい」と意気込んだ。背番号は38。

 田中俊は厚木市出身で、日立製作所から2018年にドラフト5位で巨人入り。昨季は48試合に出場し打率2割6分5厘、1本塁打、6打点。

 東海大相模高時代は2年夏に甲子園準優勝、3年春は全国制覇を達成した。

◆ハマスタ「声援大きい印象」

 ベイスターズカラーのスーツとネクタイ姿で登場した田中俊は「走攻守全てで力を出していきたい」。言葉を選びながら、地元神奈川でのプレーに思いをはせた。

 昨季レギュラーを固定できなかった二遊間を守れる好選手だ。三原一晃球団代表は粘り強い打撃に加えて「長打も魅力。走塁もうまい」と評価し「レギュラー争いに絡んでくれたら」と期待は大きい。

 梶谷の移籍決定から1週間足らずの獲得だった。編成部で事前にシミュレーションを重ねており、三原代表は「(巨人からプロテクトの)リストをいただいたタイミングで田中選手が獲得可能だったので時間をかけなかった」と明かした。

 「しっかり取れるアウトを奪う。ワンプレーを堅実に守りたい」とアピールする田中俊はリーグ2連覇も経験。「ジャイアンツで培ったものをしっかり出したい」と定位置確保に挑む。ライバルとなる柴田や神里、乙坂は同年代。古巣でチームメートだった中井からも連絡があったといい、新天地は好環境だろう。

 東海大相模高時代から慣れ親しんだハマスタで躍動する姿を見られる日は近い。「声援がすごく大きな印象がある。一球を大切にプレーしていきたい」と気合をみなぎらせた。

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