顧客視点で経営革新を進める組織を表彰 2020年度 日本経営品質賞

新型コロナウイルスという未曽有の危機により激変する経営環境のなかで生き残るためには、組織・経営を見直し、課題を明らかにして経営革新に取り組み続けることが重要だ。顧客視点から経営を見直し、経営革新を進めるモデルとしてふさわしい組織を表彰する2020年度「日本経営品質賞」の受賞組織が12月3日、発表された。 

日本経営品質賞日本生産性本部が1995年12月に創設したもので、本年度を含めて25年間で50組織が受賞している。 

最上位賞の「日本経営品質賞」を受賞した日鉄工材株式会社(新潟県)はリーマン・ショックなどにより一時業績が悪化したが、リストラに頼らない経営再建に着手。以後、顧客の多様なニーズにあった高品質・高機能の製品を開発するとともに、組織風土の変革にも取り組み、社員アンケートでは「働きやすさ・チームワーク」の満足度100%を達成した。

また、石坂産業株式会社(埼玉県)、株式会社オオクシ(千葉県)、横須賀共済病院(神奈川県)が同じく「日本経営品質賞」を受賞した。いずれの組織にも共通するのは、経営トップが明確な意思を持って自ら行動することで、社員も一枚岩となって経営革新に取り組み、顧客価値を創造し続けて、業界トップクラスの成果をあげていることだ。また、コロナ禍においても、これまでに築いた高い組織力で悪影響を押さえていることが確認された。 

また、「日本経営品質賞」に続く「経営革新推進賞」を株式会社森長工務店(大阪府)が、「経営革新奨励賞」を株式会社アイ・ステージ(愛知県)が受賞した。

 表彰セレモニーと受賞組織が取り組みについて報告する顧客価値経営フォーラムは2021年2月18日・19日と3月12日・23日に、東京都内の会場で開催される(オンラインでの参加も可能)。

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