カブスが先発右腕・レイを放出 日本球界移籍へ

カブスは日本時間1月5日付けで先発右腕のコリン・レイを解雇したことを発表した。「日本でプレーする機会を模索するため」の措置だという。現在30歳のレイは先月、年俸調停を回避してカブスと1年70万2500ドル(約7200万円)で契約を結んでおり、春季キャンプで先発5番手の座を争うことが予想されていた。カブスはジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、タイラー・チャットウッドがフリーエージェントとなり、手薄な先発投手の補強が急務となっている。

カブスは前述の3投手に加え、ダルビッシュ有をトレードで放出。ダルビッシュとの交換でザック・デービースを獲得したとはいえ、先発ローテーション5枠のうち、カイル・ヘンドリックス、デービース、アレック・ミルズの3枠しか埋まっていない。4番手には若手有望株のアドベルト・アルゾレイが入る予定だが、5番手候補の1人だったレイの退団により、先発投手陣はさらに層が薄くなった。

レイは2015年にパドレスでメジャーデビュー。2016年7月に3対4のトレードでマーリンズへ放出されたが、移籍後初登板の試合で右肘を痛めて故障者リスト入り。マーリンズが「故障者を押し付けられた」と不服申し立てを行い、レイはルイス・カスティーヨ(現レッズ)との再トレードでパドレスへ送り返された。その後、トミー・ジョン手術を受け、2017年シーズンを全休。2018年は右肩を痛め、メジャーでは1試合も投げられなかった。

2019年はマイナー契約でカブスに加わり、メジャー昇格は果たせなかったものの、AAA級で14勝をマーク。昨季は2016年以来4年ぶりのメジャー復帰を果たし、9試合(うち2先発)に登板して1勝1敗、1ホールド、防御率5.79を記録した。メジャー通算3シーズンで8勝8敗、防御率4.79という成績を残している。

ちなみに「Rea」というファミリーネームは「レア」ではなく「レイ」と発音する。球団発行の資料にも「RAY」と発音することが記されている。

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