矢板中央高校サッカー部ってどんなチーム?準決勝で青森山田高校と激戦!2020年度 第99回全国高校サッカー選手権

(写真提供オフィシャルサポート)

2020年度 第99回全国高校サッカー選手権大会(高校選手権) 全国大会で準決勝に進出した矢板中央高校サッカー部ってどんなチームなの?特徴は?指導方針は?キーマンは?さまざまな角度からご紹介します!

矢板中央高校サッカー部チームの特徴とは?

2019年第98回で全国から注目を集めたのは、矢板中央の「堅守」でした。
優勝チームの静岡学園が準決勝中に放ったシュートは24本。
4分に1本の頻度で打たれたシュートはことごとく矢板のディフェンスに阻まれ、静岡学園がゴールを揺らせたのは、試合終了間際(90分+アディショナルタイム4分)のPK1本のみでした。

サッカー部は「謙虚・ひたむき・挑戦」をモットーに毎年全国制覇を狙っている、東日本を代表する強豪校です。

矢板中央高校サッカー部公式サイト

キーマンは?

2019年度大会優秀選手を受賞したGK藤井陽登選手(十和田中学校**出身\)
【プレーの特徴】
**第98回の大会優秀選手に選ばれたGK3名のうち、唯一の1年生GKでした。
昨年度準決勝では最後のPKこそ許してしまいましたが、今大会は2回戦の徳島市立戦、3回戦の東福岡戦ともにPK戦で勝利しています。
準々決勝の富山第一戦では、前半の3連続のコーナーキックを全て退けました。
藤井選手は青森県出身。
準決勝では地元青森の強豪、青森山田と対峙します。

堅守を支える選手たち DF新倉礼偉選手(シュートJrユースFC出身)、DF島崎勝也選手(FCファイターズ**出身\)
【プレーの特徴】
**副キャプテンも務めるDF新倉礼偉(3年)は、来期鹿屋体育大学に進学が決まっている選手。185㎝の長身を生かした空中戦やボール奪取は高校生離れしている。5日の準々決勝ではロングスローからのこぼれ球を得点につなげた。
DF島崎勝也は2年生のDF。ロングスローを得意とし、攻撃の起点となる選手。**
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「栃木勢56年ぶりの決勝」へ進めるか?

矢板中央高校は過去3回高校サッカー選手権において3位の成績を残しています。
1950年前後は、全国的にも「栃木の時代」、毎年のように準決勝以上に進出している時代がありました。
青森山田との準決勝に勝利し、決勝に進出すると栃木勢56年ぶりの決勝。
優勝すれば栃木県勢70年ぶりの優勝となります。

1949年準優勝 宇都宮高校
1950年優勝 宇都宮高校
1951年3位 真岡高校
1953年3位 宇都宮工業高校
1955年3位 宇都宮工業高校
1964年準優勝 宇都宮学園高校
1985年3位 宇都宮学園高校
2009年3位 ★矢板中央高校
2016年3位 佐野日大高校
2017年3位 ★矢板中央高校
2019年3位 ★矢板中央高校

試合後インタビューでつづる準々決勝まで

準々決勝 vs富山第一

矢板中央 高橋健二監督コメント
今日のゲームは連戦の中で、徳島市立、東福岡と戦って疲労度がどうかなという心配があった。
前半は足が止まっている時間帯、劣勢の時間帯があった。
いつもは左サイドハーフで使っていた小川をFWに起用し、それがうまく作用して得点でき、勝利することができてよかった。

センターバックの二人が今大会で使っていくうちにどんどん安定感が増して、こんなにゲームをするたびに安定感が増していくんだなと驚いている。

連戦で体を張って守っていたので、心配していたが、2試合連続で失点しないで帰って来られたというところで、良い守備力を発揮してくれた。

小川選手は普段は途中交代でサイドハーフで出る選手。
いいアイディアを持ってるドリブラー。
徳島市立戦では正直良くなかったが、東福岡戦で傷んだ選手の代わりに出場して良いプレーをしてくれた。
今日も流れを変える為にFWにコンバートして使ってみたら、良い飛び出しで点を決めてくれた。
ハーフタイムにはずっと守備だけではなくて、攻撃陣に奮起してほしいと話をした。
コロナ禍の中、この大会を開催してもらえたことにまず感謝の気持ち。
大会中に緊急事態宣言が発令になるかもしれないが。
そうなった時にはそれを受け止めて、その思いを選手と共に見つめていきたい。

矢板中央 坂本龍汰選手
自分たちがじれないでまずは守備からと心がけた。
課題だった得点の部分で2点取れたことは良かった。
相手はセットプレーに力を入れているという分析があった。自分たちもセットプレーに自信を持っていて、高さにも負けていなかったので、そこは自信を持って徹底して行った。

自分たちが目指している日本一へ近づいていて嬉しさはあるが、次は去年静岡学園に負けたピッチ。悔しさのあるピッチなので、気を緩めずにいきたい。
勝って日本一を目指したい。

今日は試合前には体力的にも精神的にもきつくなると思っていたが、その中で勝ちきれたことは良かったと言ってもらえて良かった。
中3日で相手の分析やコンディション調整に時間をかけて、決勝に向けての気持ちを持っていけたらいい。

今年は昨年度とは違った環境の中で、応援がないという中で戦ってきて、保護者やBチームが見守ってくれている部分は力になった部分があった。
今後は無観客で心細い、慣れていないという部分はあるが、自分たちがやってきたことを貫いて勝ちたい。

去年の埼スタで静岡学園に前けた悔しさ、ラストの際でやられたという部分が心に残っている。選手権は1失点でも命取りになる、ということは思いながらやっている。
最後の気の緩み、際の部分が去年の反省点。
気を抜かないでやっていきたい。

矢板中央 小川心選手
今日の試合は前半でディフェンス陣が0で抑えてくれていて、監督に「点をとってこい」と送り出された。
前半の最後の最後で、FWで行くぞと言われてびっくりしたが、出されたからには絶対に点を取る、というのは思っていたので点を取れて良かった。

2年生が多いチームの中で、3年生としては2年生よりもやれるというのは、思っているし、Bチームや他の試合に出れない3年生の分まで勝つ、というのは話をしている。
得点のシーンはボールが流れてくると信じていた。(無我夢中の)感覚でドリブルして気づいたらゴールに入っていた。
嬉しくて思わずガッツポーズが出た。
FWは県大会の予選で出て、途中でサイドハーフに行くというパターンがあったので抵抗はなかった。
久しぶりだったので燃えました。

3回戦 vs東福岡試合後の監督・選手コメント、チーム基本情報など
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