IMSA:インディカードライバーのザック・ビーチがGTレースに転向。レクサスRC F GT3陣営に加入

 2020年途中までアンドレッティ・オートスポートからNTTインディカーシリーズに参戦していたザック・ビーチが、フルタイムのスポーツカードライバーへと転向することが明らかとなった。フランキー・モンテカルボと組み、バッサー・サリバン・レーシングの2台目のレクサスRC F GT3でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスにエントリーする。

 26歳、オハイオ州出身のビーチは、タウンゼント・ベルに取って代わる形でバッサー・サリバン入りを果たした。

 モンテカルボとビーチのコンビは、エイム・オートスポーツとの提携を終了し完全なるバッサー・サリバン体制となるチームで、すでに参戦が確定しているジャック・ホークスワース/アーロン・テリッツ組に加わる2台目としてエントリーする。

 ビーチは4シーズンにわたってインディカー・シリーズを戦い、2018〜2020年はアンドレッティ・オートスポートに所属。最高位は4位(2回)という成績を残している。

「このプログラムに参加できることに興奮している」とビーチは語る。

「1月にデイトナに入り、チームメイトのフランキーとともに12号車のレクサスRC F GT3で素晴らしい一年のスタートを切るのが待ち遠しいね」

2020年のエイム・バッサー・サリバン12号車レクサスRC F GT3

 モンテカルボは、次のようにコメントしている。

「2020年は浮き沈みの激しい、クレージーなシーズンだった。チームとしては、僕らは複数の勝利とポディウム、ポールポジションを手にした」

「毎年毎年、自分たちが良くなってきていると感じている。だから、僕にとってのバッサー・サリバンでの3シーズン目を待ち焦がれているんだ」

 なお2台ともに、ミシュラン・エンデュランス・カップにおけるドライバーについては明らかになっていない。

 チームの共同オーナーであるジミー・バッサーは「我々と2シーズンを過ごし、フランキーは毎週のようにポールポジション、そして優勝を争えるドライバーになっている」と語る。

「2021シーズンには、フランキーがさらに多くの見せ場を作ってくれるだろう」

「ザックについては、インディカーで素晴らしい走りを見せたあと、キャリアの次の段階へと移行するタイミングとしては完璧だ」

「ザックはチームとの関係を密にするため、またスポーツカーに慣れるまでの時間を短縮するためにシャーロットへと引っ越したことで、すでに勝利へのコミットメントを示してくれている。今シーズン、フランキーとザックが高い競争力を見せてくれることを期待しているよ」

2020年はロードアメリカでクラス優勝を飾っているモンテカルボ(左)

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