【柔道】「ワールドマスターズ」に原沢久喜ら9選手の派遣決定

原沢久喜

全日本柔道連盟は6日、世界ランキング上位者らで争う国際大会「ワールドマスターズ」(11~13日、カタール・ドーハ)に、男子100キロ超級の原沢久喜(28=百五銀行)ら日本の9選手を予定通り派遣すると発表した。

政府が首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発令する方針を受け、全柔連は選手団の派遣可否を協議していたが「国際大会派遣を再開するにあたり、今大会はオリンピックに向けた重要な大会であり、派遣が必要であると判断」と説明。

「医科学委員会からのアドバイスを受け、感染症対策を講じるとともに、万が一遠征中に陽性者が確認された場合や、帰国後の対応を含め、渡航に関しては日本やカタール政府の規定、大会中は国際柔道連盟のプロトコルに則って対応」と、新型コロナウイルスの感染予防を徹底するとした。

日本代表は昨年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会以来、約1年も国際大会から遠ざかっている。新型コロナウイルス第3波が悪化の一途をたどる厳しい状況だが、これ以上東京五輪までの強化プランに狂いが生じることを防ぐため、派遣に踏み切った形となった。

なお、派遣が予定されていた男子60キロ級の永山竜樹(24=了徳寺大職)は「濃厚接触者と認定され、その後のPCR検査では陰性で体調も良好ではあるが、保健所より9日まで体調には気を付け、外出を控えるよう指示があったため」との理由で欠場が発表された。

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