新型コロナウイルスの感染急増の影響で、神奈川県内の重症患者向け病床の実質利用率が6日までに92.47%に達した。90%を超えるのは初めてで、県内全体の空床数は7床となった。
県によると、新型コロナ患者を受け入れる即応病床数は845床(5日時点)。これに対し、入院患者数は681人に上り、利用率は80.59%に達した。重症患者向けの病床では即応病床93床に対し、重症患者86人が入院している。
県は、県内全体で新型コロナの患者向けに合計で1939床を確保しているが、新型コロナ以外の患者を受け入れるなどしており、すべてを利用できる状況にはない。県の担当者は「重症病床はかなり逼迫(ひっぱく)しており、深刻に受け止めている。病床が不足することがないよう、引き続き医療機関に協力を求めていく」と話した。