【新型コロナ】入院患者増、コロナ以外の「救急にも影響」 川崎市長、危機感あらわ

福田紀彦・川崎市長(資料写真)

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない現状を受け、川崎市の福田紀彦市長は6日、「いよいよ救急にも影響が出てきていると感じざるを得ない」と危機感をあらわにした。対策本部会議後、報道陣の取材に語った。

 市によると、入院患者数は昨年12月1日の65人(うち重症者10人)から右肩上がりで、今年1月5日には115人(同20人)に増加。市は公私立病院の協力で即応病床を143床(6日現在)と、昨年11月中旬の県の医療アラート発出前から倍増させ、さらに今月中旬までに180床に増やす方向で対応を急いでいる。

 ただ、福田市長は「180床が限界」とした上で、「通常医療にかかわる」と指摘。新型コロナ以外の一般診療を圧迫しつつある状況を懸念し、「命を守る通常医療も保てないという危機感を全ての人に持ってもらいたい」と語った。

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