ヤクルト3位・内山に掘り出し物の予感 売りは打力と〝コミュニケーション能力〟

野村克也氏らの本を持って入寮したヤクルト3位・内山(代表撮影)

ヤクルトのドラフト3位ルーキー・内山壮真捕手(18=星稜)には掘り出し物の予感が漂う。2019年のドラ1・奥川の後輩で、2年夏の甲子園大会には遊撃手で出場。エースの奥川とともにチームを準優勝に導いた。

6日に埼玉県戸田市の球団寮に入寮し「すごくきれいな部屋でしたし、これから野球をするに当たってすごくすばらしい環境だったなっていうふうに思いました」と寮の印象を語り「これから始まるプロ野球生活にすごくワクワクしています」と声を弾ませた。

甲子園では2年生にして4番を務めるなど打力が売り。その一方で中学時代は捕手、高校は2年生まで二遊間、3年生で再び捕手を務めるなど守備力も高く「いろんな可能性を秘めている選手」とスカウトに言わしめる能力の持ち主だ。

コミュニケーション能力も高いようで、チーム関係者は「ドラフトでヤクルトが決まると奥川が内山にメールを送ったのをきっかけに連絡を取り合っていると言ってましたし、同じドラフトで6位で指名された嘉手苅(日本航空石川)にもすぐに連絡してどんどん輪を広げていっているみたい」と明かす。

中学時代は自宅のある富山県から石川県内の星稜中まで毎日片道1時間半をかけて通った。スカウトの一人は「心がしっかりしているというか、精神力もあるのでしょう。野球以外も全く心配していない選手」と太鼓判を押す。

内山が希望する奥川との星稜バッテリーが実現する日は、そう遠くないかもしれない。

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