井上真央の芝居に 工藤遥「刺激」 吉本実憂「助かりました」 大正時代の衣装姿も公開 映画「大コメ騒動」

102年前の米騒動で活躍した、”おかか(女房)”たちの姿を描いた映画「大コメ騒動」から、工藤遥・吉本実憂・中尾暢樹の3人の若手俳優が、大正時代の衣装に身を包む場面写真とコメント映像が公開された。

公開された場面写真では、工藤が裕福な家柄で私塾の先生姿を、吉本が仲仕を束ねている親分の妾役姿を、中尾が大阪から来た若手新聞記者姿を見せている。

同時に公開されたコメント映像で、工藤は「“おかか”たちのたくましさ、力強さを中心に描かれているお話の中で、先生という立場でもあるので、子どもたちに親身になって『あなたたちのおかあさんたちはすごいんだよ、格好いいんだよ』ということを伝えていく役割だったのかなと思うと、なるべく近寄って演じていければいいかなと思って現場にいました」とコメントしている。また「(井上)真央さんのお芝居に影響を受けて、”表情変わるね”と言われた」ことを明かし、「それだけたくさん刺激をいただける現場だったんだな、やっぱり先輩たちすごいなって思いました」と語っている。

吉本は「三日間くらいの撮影で、途中から撮影に入ると緊張するなというのがあるのですが、アットホームで入りやすい雰囲気でした。井上さんとの再会するシーンがあったのですが、距離感がどんな感じなんだろうと思っていたのですが、井上さんの第一声を聴いた時から、こういう関係性でいいんだというのが、自分の中でまとまったので凄く助かりました」と、撮影現場を振り返っている。

中尾は「女性が世の中をこんなに変えるということの強さというものが、現代にも通じるものがあると思うので、たくさんの方が勇気づけられて頑張れる、という気持ちなってくれたら嬉しいです」と作品の魅力を語っている。

「大コメ騒動」は、1918(大正7)年に富山県の貧しい漁師町で実際に起こった「米騒動」を題材にした作品。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てたエンターテイメント作品となっている。主人公の松浦いとを演じるのは、「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した井上真央。室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵らの富山出身者が脇を固め、同じく富山県出身の本木克英さんが監督を務めている。

「大コメ騒動」
2021年1月8日(金)TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開 富山県にて先行公開中
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会

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