【新日本】SANADAがIWGPにこだわる 飯伏の「2冠王座統一」案に興味なし

SANADA(右)は飯伏の足をつかみ関節技を仕掛けた

新日本プロレスのSANADA(32)が、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル(IC)2冠王者の飯伏幸太(38)に挑戦を表明した真意を説明した。荒れ模様が続いた王座戦線に思うところがあっての出撃だったことを明かした上で、飯伏が提唱する「2冠王座統一」案には見向きもせず。あくまで業界最高峰のIWGPにこだわる姿勢を見せた。

SANADAは5日の東京ドーム大会でジェイ・ホワイト(28)を退け、V1に成功した飯伏の前にスーツ姿で登場。「やっぱりフォーマルな場ですから。正装です」と美学を明かしたが、肝心のマイクはかみまくった。「自分の声が(反響して)跳ね返ってきて、分かんなくなっちゃったんですよ。自分で何言ってるか…」と、長年マイクをあまりやってこなかったツケが回ってきたことに肩を落とした。

今回挑戦を表明したのは、昨年のG1クライマックス準優勝に加え、5日大会で元2冠王者のEVILに勝利した実績が大きい。「『行くとしたらこの人』ってSANADAとオカダ(カズチカ)さんくらいだったんじゃないかなと思うんですけど。ここ1年くらいですが、KENTA選手が(昨年1・5ドームで)乱入したり、誰もが望んだわけではない挑戦が多かったので。それをできるのは自分かなと」

堂々のトップコンテンダーとして、バレットクラブ勢が好き放題してきた2冠戦線を是正するつもりだ。昨年のG1優勝決定戦で敗れた飯伏との雪辱戦ともなるが「お互い新日本育ちじゃないですけど、こうして新日本の中心で戦える。どこで育ったかよりも、何をしてきたかが大事だなって思います」と強調した。

まだ正式決定には至っていないものの、同戦でも2本のベルトがかけられることが有力視される。2冠王者の飯伏が将来的にベルトを1本に統一したい考えを持つことについて、SANADAは「統一うんぬんは、今のところ全然興味ないですね。自分が一番欲しいのはやはりIWGPなので。ICは一度も絡んだことがないですし。2本手に入ったら、その時考えます。もしかしたら1本ずつ防衛戦をやった方がいいと思うかもしれないですし」と持論を展開。現段階ではIWGP初戴冠が最優先課題とした。

6日の東京ドームシティホール大会では10人タッグ戦で飯伏と激突。スワンダイブ式ミサイルキックを決めるなど軽快な動きで好調をアピールし、ベルト取りへ闘志を高めた。

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