捕手の補強を目論むエンゼルス カブス・コントレラスに興味

新しくエンゼルスのGMに就任したペリー・ミナシアンは今オフ、2014年以来となるポストシーズン進出を果たすべく、トレードを中心にチーム強化を行っている。すでに正遊撃手としてホゼ・イグレシアス、クローザーとしてライセル・イグレシアスを獲得しているが、課題である投手陣の補強と並行して捕手の補強も目論んでいるようだ。そして、そのターゲットとしてジョー・マドン監督の教え子でもあるウィルソン・コントレラス(カブス)の名前が浮上している。

マドンは2015年から2019年まで5シーズンにわたってカブスの監督を務めていたが、その2年目である2016年にメジャー昇格を果たし、2017年から正捕手として活躍していたのがコントレラスだった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは、マドンがカブス時代に正捕手のコントレラスを信頼していたこと、そして現在、エンゼルスがコントレラスをトレードで獲得することに興味を示していることを伝えている。

現在28歳のコントレラスは2018年から2年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、リーグを代表する捕手として活躍。2019年には24本塁打、OPS.888と自己最高の成績を残した。昨季は57試合に出場して打率.243、7本塁打、26打点、OPS.763を記録。カブスはダルビッシュ有をパドレスへ放出するなど転換期を迎えており、あと2年保有できるコントレラスもトレードの可能性が取り沙汰されている。

エンゼルスでは昨季、マックス・スタッシが31試合に出場してOPS.886の好成績をマーク。ただし、短縮シーズンの限られた出場機会のなかで残した数字に過ぎず、また、オフに入って腰の手術を受けているため、今季の開幕に間に合わない可能性もある。エンゼルスが捕手の補強を目論んでいるのはそのためだ。正捕手・コントレラス、控え・スタッシの体制が作れれば盤石と言えるが、果たしてコントレラス獲得は実現するだろうか。

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