キム・ハソン「パドレスはメジャーリーグでベストのチーム」

パドレスは4年2800万ドルの契約を結んだ金河成(キム・ハソン)の入団記者会見を日本時間1月6日にオンラインで開催した。キムはパドレスにはエリック・ホズマー(一塁)、ジェイク・クロネンワース(二塁)、マニー・マチャド(三塁)、フェルナンド・タティスJr.(遊撃)という素晴らしい内野手がいることに言及しつつも「僕は内野のどのポジションでも守ることができる」と出場機会の確保に意欲を見せ、2021年シーズンに新人王を受賞することを目標に掲げた。

そもそもキムはなぜ内野のレギュラーが固定されているチームへの移籍を選択したのか。キムはこれについて「パドレスはコンテンダー(=優勝争いをするチーム)であるだけでなく、今季ワールドチャンピオンになる可能性のあるチームだ。僕は勝てるチームの一員になりたいと思っていた。だからサンディエゴ・パドレスに入団した」とコメント。レギュラーとしてプレーできることが確約されていることよりもワールドシリーズ制覇に近いことを優先したようだ。

これはパドレスがキムに求めていた役割でもある。内野のレギュラーが固定されているとはいえ、不調の選手や故障者が発生しないとは限らない。また、昨季の60試合制から今季は再び162試合制に戻される。A・J・プレラーGMが「昨季はまさしくスプリントだった。今季は再びマラソンに戻される。選手たちをフレッシュな状態に保っていかなければならない」と語っているように、レギュラーに匹敵する実力を持つ控え選手の存在は極めて重要になる。

もちろん、クロネンワースやキムが外野に回る可能性もあり、プレラーは春季キャンプで適性を見極める方針を明言している。キムは「いろんなことを学び、選手として成長していきたい」と意欲を口にした。「サンディエゴ・パドレスはメジャーリーグでベストのチームであり、そのチームに加われるのは本当に光栄だ」と語ったキム。メジャー1年目はどんなシーズンになるだろうか。

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