Creepy Nuts・DJ松永×髙橋ひかる、初対面インタビュー! 「共通のオードリーを介して勝手に親近感を持ってたんですよ。でも…」<「だったらこうすりゃいーじゃない?」対談・前編>

2009年に放送がスタートし、放送12年目に突入した今もなお勢いを増している「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)。最近起こった出来事や番組収録で感じた葛藤、日々の生活で納得のいかないこと、体の不調、そして時には重大発表…。さまざまなテーマで展開される若林正恭さんと春日俊彰さんによるトークに、多くのリスナーが心をつかまれている人気ラジオ番組です。リスナーは「リトルトゥース」と呼ばれており、リトルトゥースを公言する有名人も少なくありません。

リトルトゥースの1人、Creepy Nuts・DJ松永さんは「オードリーのANNに救われた」と自身がパーソナリティーを務める「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)などでたびたび思い入れを告白し、18年には番組イベント「オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー」のテーマソング「よふかしのうた」を制作。20年9月8日には「Creepy NutsのANN0」に若林さんがゲストとして登場し、その発表に「夢みたい」と喜びをかみ締める場面も。

もう1人、熱いリトルトゥースとして存在感を発揮するのは髙橋ひかるさん。バラエティー番組でオードリーの2人と共演していた髙橋さんは、春日さんの発する言葉をきっかけに「オードリーさんのことをもっと知りたい」と感じたことから「オードリーのANN」を聞き始め、いつの間にか熱狂的なリトルトゥースに。20年9月20日には「オードリーのANN」にゲスト出演し、2人が圧倒するほどの“オードリー愛”をさく裂させました。

そして20年10月19日、ファーストサマーウイカさんがパーソナリティーを務める「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)に松永さんがゲスト出演した際、ウイカさんが「(松永さんと髙橋さんは)しゃべり方が似てる」と髙橋さんのことを話題に。一方、髙橋さんは自身のYouTubeチャンネル「たかしの部屋」で「Creepy NutsのANN0」の面白さを熱弁。「松永さんのお便りの読み方がめっちゃ好きなんです!」と魅力を語っているうちに超早口に…というふうに、お互いの存在は知りながらも対面することのなかった、松永さん&髙橋さん。

そんなお二人が、1月9日放送のバラエティー特番「バカリズムと仲里依紗のお悩み解決サロン だったらこうすりゃいーじゃない?」(MBS/TBS)でついに初共演! バカリズムさんと仲里依紗さんがMCを務め、ゲストにずん・飯尾和樹さん、松永さん、髙橋さんが登場する本番組は、ゲストが悩みを打ち明け、その解決策をアニメでプレゼンするという新感覚バラエティーです。TVガイドwebでは収録後のお二人を独占インタビューさせていただき、初共演の感想やお互いの印象など、たくさんお話をお聞きしました! 約20分のインタビューでおよそ8500字に及ぶ文字起こしとなったお二人のノンストップなインタビューを、前編、後編にわたりお届けします。

初対面とは思えない、取材開始直後から止まらないお二人のトーク!

――収録お疲れさまでした。収録を終えていかがですか?

髙橋 「こんなリアルすぎる悩みについてお話することってなかなかないので、新鮮で楽しかったです」

松永 「事前にそれぞれの自分の悩みを提出して、それをアニメにしてくださったじゃないですか。面白くなりそうな悩みが思いつかなくて、本番がめっちゃ怖かったです。ドキドキしませんでした?」

髙橋 「めっちゃしました!!」

松永 「俺がアンケートに書いたことが、現場で静まり返ったらどうしよう…って。でもスタッフさんがいい感じにしてくださっていて良かったです。俺、アンケート苦手なんですよ」

髙橋 「分かります! 何があったかを思い出せなくて…。出てこないんですよ…」

松永 「俺も事前に用意したエピソードトークを話すというより、その場のテンションで、反射神経でしゃべることの方が多いんですよ。家のテンションだとオンの状態じゃないから、書きながら現場を想像するのも苦手だし、現場で面白くなるように考えながら話すのも苦手で…」

――番組のアンケートって、ご自宅で書くんですか?

松永 「俺、家っすね」

髙橋 「私は家か、仕事の合間が多いです。今回は、自分の悩みに関してはスラスラ書けました。人に聞けないことっていっぱいあるので…。たくさん出てきました」

松永 「皆さんのお悩み一覧をもらったじゃないですか。それ見て、髙橋さんのお悩みがひときわ優しいなと思いました」

――“優しい”?

松永 「『かわいい合戦が終わらない』っていう悩みだったんですけど、それって相手を気遣ってる人しか出てこない悩みじゃないですか。もっと冷たいヤツだったらすぐ終わりにしますもん。俺は薄情な人間だから結構突き放しちゃったりするんですけど、髙橋さんは相手が傷つかないようにとか、変な雰囲気にならないように気を配ってらっしゃるなって。収録中も話を聞きながら、優しい人だなって思ってました」

髙橋 「いやいや…ありがとうございます。八方美人みたいになっちゃってると思うんですけど…」

松永 「いやいや! そんなことないですし、八方美人も悪いことじゃないですよね」

――今日は質問を7個くらい考えてきたのですが、既にお二人のお話が止まらなくて圧倒されています(笑)。

松永 「急に話が止まる可能性があるんで、質問を消費した方がいいかもしれません!(笑)」

髙橋 「お願いします!!(笑)」

――楽しくお話してくださるのがうれしいです(笑)。お二人は初共演ですか?

松永 「お会いするのは初めてですね」

髙橋 「初めてです! 願ったりかなったりです、私は…! いつも松永さんのラジオを聞いているので、なんか変な感じがします」

松永 「いやいやいや。恐縮です。ありがとうございます、本当に」

――初共演といえど共通の話題があるお二人ですが、お互いの印象はいかがですか?

松永 「そうですね。この間(2人の間を指差して)にオードリーがいますからね(笑)」

髙橋 「確かに! いらっしゃいますね(笑)」

松永 「だからなんか、他人とは思えない感じがどうしてもありますけどね」

髙橋 「私はすごくリスペクトしていて。あと、生で見た時にお肌が真っ白だなって」

松永 「メークさんの力です!(笑)」

髙橋 「本当に謙虚な方ですよね。ラジオでは今とはまた違った、素だったりナチュラルな部分も出てらっしゃると思うんですけど、実際にお会いすると『こういう方なんだー』って思うことが多くて。テレビではラジオでは見れない一面が見れるんだなーって感じてます」

髙橋さんは、「俺の“一般人”に付き合ってくださる優しい方」!?

――松永さんは、髙橋さんと初めてお会いになっていかがですか?

松永 「髙橋さんのラジオを聞いたりしてると、気さくな感じじゃないですか。だから勝手に共感したり『自分と似てるな』って感じたりもして、共通のオードリーを介して勝手に親近感を持ってたんですよ。でも直接お会いすると……(一呼吸置いて)ちゃんとスターだなって」

髙橋 「えーーー! 本当に思ってますか!?(笑)」

松永 「ちゃんとスターですよ!! これ、社交辞令じゃないのよ。当たり前ですけど、その…テレビに出てる人って、実際にお会いした方が素晴らしさが伝わってきますよね? 広告とかテレビだと、その人の等身とか、指先とか、顔の小ささって意外と伝わらないんですよ。それって比較対象がないからで、『顔が奇麗だなー』とかしか分からないんですけど、実物を生で見ると比較対象があるから、明らかに頭のてっぺんからつま先まで作りが違うなーって。芸能人の方と会うと、それをすごく感じるから『うわ! 忘れてた! ちゃんとスターだ!!』って。だから『すみません…』って。それこそ、さっき2人で写真撮ったんですけど、俺は写真撮られるの苦手なんですよ。いつもピースの一本やりで、すごいアマチュアな感じでやってて。カメラマンさんを困らせて…。もっといっぱいポーズを取った方が撮影が早く終わるからみんな幸せって分かってるんですけど、やっぱり俺は『めちゃくちゃポーズ取ると格好つけてるって思われる』っていう低次元な悩みから抜け出せずにいて。だから『すみません、俺、写真苦手なんですよ。ピースだけで勘弁してください!』っていう感じで今までやってきたんですけど…」

髙橋 「(遮って)それが一番格好悪いんですよー!!(笑)」

松永 「すみません!!(笑)。でも、髙橋さんはそれに合わせてくださって! 俺の横でこういう(ピースをした)写真を撮ってくださったんです。少し撮影に不慣れな感じを出して、俺の“一般人”に付き合ってくださって。優しいなーって思いながらおのおののソロカットに移ったら、めっちゃキメキメな感じでポーズ取ってるから、やっぱ俺が強烈に足引っ張ってたんだなって自覚しました(笑)」

髙橋 「あはははははは!!!(笑)」

松永 「それこそお悩みの『かわいい合戦』もですけど、優しいんですよ。相手に合わせてくださる方だから、『俺に合わせてくださってありがとうございます』って気持ちで。シャッター押すごとにこうやってポーズを変えて…(松永さんによるモデルっぽいポーズのジェスチャーが何通りか繰り出される)。本物だなって」

髙橋 「一応モデルをやらせてもらっているので…(笑)。頑張らないといけないなって」

松永 「プロの方がこうやって隣にいると、本業の余裕を感じました」

髙橋 「それこそ松永さんはDJで頑張ってらっしゃるじゃないですか! それに松永さんのファンの方はきっと、その写真を見て『松永さん、またこのポーズやってる!』ってハッピーになりますから。それはそれでいいことだと思うんです」

松永 「本当に、気配りができる方です。ありがとうございます(笑)」

インタビュー後編では「普段、悩みの相談に乗るタイプ?」というお話や、バラエティー番組との向き合い方についてお聞きした模様を。撮り下ろしの写真も併せて、ぜひご覧ください。読者の皆さまへプレゼントもいただきましたので、お楽しみに! 後編は明日、1月8日の午後5:00に公開です!

【プロフィール】

DJ松永
1990年8月23日生まれ。新潟県長岡市出身。MCバトル日本一のラッパー・R-指定と、DJバトル世界一のDJ・DJ松永による1MC1DJのHIP HOPユニット・Creepy Nutsとして活動中。2016年まで自身の活動に並行してHilcrhyme・TOCの専属DJとしても活動。19年8月24日、東京・渋谷WOMBで行われた「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS 2019」のバトル部門で優勝。さらに同年9月28日にイギリス・ロンドンで行われた「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIP FINALS 2019」のバトル部門で優勝し、世界一のDJに輝いた。21年1月9日より、大阪・Zepp Osaka Baysideを皮切りにCreepy Nuts One Man Tour「かつて天才だった俺たちへ」を開催予定。


髙橋ひかる(たかはし ひかる)
2001年9月22日生まれ。滋賀県大津市出身。14年、「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入り。16年公開の映画「人生の約束」で女優デビュー。主な出演作は、映画「劇場版『パラレルスクールDAYS』」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)、「パフェちっく!」(フジテレビほか)、「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)など。バラエティー番組「スクール革命!」(日本テレビほか)に準レギュラーとして出演中。20年10月、初の冠ラジオ番組「髙橋ひかる Highway Runway」(JFN系)がスタート。18年11月より、雑誌「Ray」(主婦の友社)の専属モデルとしても活躍。ファースト写真集「WATERFALL」(東京ニュース通信社)が好評発売中。

【番組情報】

「バカリズムと仲里依紗のお悩み解決サロン だったらこうすりゃいーじゃない?」
TBS系
1月9日 午後4:00~5:00

取材・文/宮下毬菜 撮影/蓮尾美智子

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