ナ・ソンボムとヤン・ヒョンジョン 韓国2選手も交渉難航

今オフ、韓国球界からはパドレスと4年契約を結んだキム・ハソンのほか、ナ・ソンボムとヤン・ヒョンジョンの2人もメジャーリーグ移籍を目指している。ポスティング制度を利用しているナのメジャーリーグ球団との交渉期限は日本時間1月10日午前7時に迫っているが、獲得に動いているチームに関する報道はない。一方、フリーエージェントの権利を行使しているヤンは年俸が保証されるメジャー契約を求めているものの、現時点では希望通りのオファーは届いていないようだ。

現在31歳のナは昨季NCダイノスで130試合に出場して打率.324、34本塁打、112打点、3盗塁、OPS.987の好成績をマーク。スコット・ボラスが代理人を務めており、現在はボラスが所有するトレーニング施設(カリフォルニア州ニューポートビーチ)でトレーニングを行っている。右膝の重傷により長期欠場した2019年シーズンから完全復活を遂げたものの、ポジションが外野の両翼もしくは指名打者に限定されるため、獲得を狙うチームは現れていない。ボラスは「彼は5ツール・プレーヤーだ。パワーのある打撃は良く、守備も上手い。あまり知られていないが走ることもできる」とアピールを続けているが、西川遥輝(日本ハム)と同様にポスティング不成立となる可能性が高そうだ。

一方、現在32歳のヤンは韓国球界を代表する投手として活躍を続けてきたが、16勝8敗、防御率2.29の好成績をマークした前年から一転、昨季は起亜タイガースで31試合に先発して11勝10敗、防御率4.70と不本意な成績に終わった。代理人によると、2021年シーズンに向けた準備をするために1月中旬までには去就を決断する予定だという。ヤンはマイナーに降格しても1年間の年俸が保証されるメジャー契約を求めており、メジャーとマイナーで年俸が異なる「スプリット契約」を受け入れるつもりはないようだ。一方、マイナー降格拒否条項の有無にはこだわらないという。

2選手とも希望通りのオファーがなく、メジャーリーグ移籍に向けて苦戦している様子が報じられているが、無事にメジャーリーグ移籍を実現させることはできるだろうか。

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