【初場所】自然体貫く大関・正代「自分のことだけ考えて、カド番脱出に集中」

左足首も回復している正代

大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を控えた7日、大関正代(29=時津風)が東京・墨田区の部屋で稽古を打ち上げた。幕下力士と相撲を取って立ち合いや出足を確認。体の状態は「問題なく相撲は取れる。何とかここまで来れたかなあ~というところ」と自己評価した。

2日から6日まで幕内豊山(27)と相撲を取るなど精力的に汗を流し、昨年11月場所で負傷した左足首も回復。ただし「ぶつかり(稽古で胸)を出したり、最初から(後ろに)下がる前提でやるのは大丈夫なんですけど、ふいに押されたときにどうなるか。ちょっと心配はあります」と付け加える。

また、初優勝を決めた昨年9月の秋場所は「挑戦している側だったので、あんまり変に考えることもなかった」と振り返るが、カド番で迎える初場所は「今まで以上に厳しい場所になると思う」と精神的負担も大きくなりそうだ。

同じくカド番の朝乃山(26=高砂)、綱取り初挑戦の貴景勝(24=常盤山)と2大関にとっても大事な本場所となる。それでも正代は「自分のことだけ考えて、カド番を脱出することに集中できたら」と自然体で臨む。

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