全国高校女子サッカー選手権の準決勝が7日に行われ、前年度覇者の藤枝順心(静岡)が2―0で帝京長岡(新潟)を下して決勝進出を決めた。
なでしこジャパンの未来を担う超高校級DFの活躍で連覇に王手だ。藤枝順心は前半20分にMF木許和心(3年)、後半16分にDF堀真綾(3年)と効果的に得点を重ねる。一方で今大会随一の攻撃力を誇る帝京長岡に対し、U―17日本女子代表候補のDF井手ひなた(2年)を中心に鉄壁の守備網を敷いて完封勝利を飾った。
井手は2年生ながら今大会で最も注目される有望株。アンダーカテゴリー各年代の日本代表にも選出されており、昨年12月に行われたU―17日本女子代表候補合宿でもほとんどがクラブ所属選手で占められる中で選出され、その実力は高い評価を得た。
昨年の大会では準々決勝の日ノ本学園(兵庫)戦で左ひざ前十字じん帯を負傷して優勝の瞬間をスタンドから見守った。長期間のリハビリを経て昨年11月に復帰し、今大会こそピッチ上で喜びを味わおうと奮闘を続ける。
大ケガから復活を遂げた逸材が、同校初の連覇へと導く。