英オフィシャル・チャート・カンパニーは、2020年にUKでリリースされたアナログ盤レコードの年間売上ランキングを発表し、アナログ盤市場の売り上げが13年連続で上昇していることが明らかになった。2020年度のランキングには、エイミー・ワインハウス、ザ・ローリング・ストーンズ、クイーン、ビリー・アイリッシュらのタイトルが含まれており、英国レコード産業協会（以下BPI）によると、昨年12ヶ月間のレコード販売総数は前年比の11.5%増となる480万枚だった。
2020年度UKで最も売れたアナログ盤アルバムは、フリートウッド・マックの不朽の名盤『Rumours』で、オフィシャル・チャート・カンパニーが発表した年間売上枚数は32,500枚だった。1977年にリリースされた同アルバムは、発売869週目となる現在も週間総合アルバム・チャートで好調な順位をキープしており、最新のチャートでは前週の44位から28位へジャンプアップしている。
2020年度のアナログ盤アルバムの年間売り上げランキングTOP5は、2位がオアシスの『(What’s The Story) Morning Glory? 」、3位がエイミー・ワインハウスの『Back To Black』、4位がニルヴァーナの『Nevermind』、5位がハリー・スタイルズの『Fine Line』という結果になっている。カイリー・ミノーグの『DISCO』は、2020年中にリリースされたアルバムの最高位となる6位にランクインし、年末までに13,500枚のアナログ盤セールスを記録している。
ザ・ビートルズは、15位の『Abbey Road』と37位の『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』という2作のアルバムがTOP40入りを果たしている他、クイーンのベスト盤『Greatest Hits』が7位、12月18日にリリースされたばかりにもかかわらず、ポール・マッカートニーの最新アルバム『McCartney III』が34位にランクインしている。
2020年度アナログ盤シングルの年間売り上げランキングでは、リアム・ギャラガーが、イギリスで苦境におかれている子供や若者たちを支援する慈善団体「Action for Children」のためにリリースしたチャリティ・シングル「All You’re Dreaming Of」が11,600枚のセールスで首位を飾っている他、ジョイ・ディヴィジョンは、2位の「Love Will Tear Us Apart」に加え、4位の「Atmosphere」と7位の「Transmission」という計3曲がTOP10入りしている。
また、ザ・ローリング・ストーンズがロックダウンをテーマにした「Living In A Ghost Town」は3位にランクイン。2020年4月にデジタル配信がスタートした同シングルは、同年6月にオレンジ・ヴァイナル仕様の10インチ限定盤としてリリースされた。
パンデミックの影響で公開が今年4月へと延期されている映画『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌である、ビリー・アイリッシュの「No Time To Die」もTOP5入りを果たしている。
Written By Paul Sexton
2020年UKアナログ・アルバム年間ランキング
1位：フリートウッド・マック『Rumours』
2位：オアシス『(What’s The Story) Morning Glory? 」
3位：エイミー・ワインハウス『Back To Black』
4位：ニルヴァーナ『Nevermind』
5位：ハリー・スタイルズ『Fine Line』
6位：カイリー・ミノーグ『Disco』
7位：クイーン『Greatest Hits』
8位；AC/DC『Power Up』
9位：アークティック・モンキーズ『Live At The Royal Albert Hall』
10位：アイドルズ『Ultra Mono』
2020年UKアナログ・シングル年間ランキング
1位：リアム・ギャラガー「All You’re Dreaming Of」
2位：ジョイ・ディヴィジョン「Love Will Tear Us Apart」
3位：ザ・ローリング・ストーンズ「Living In A Ghost Town」
4位：ジョイ・ディヴィジョン「Atmosphere」
5位：ビリー・アイリッシュ「No Time To Die」
6位：ニュー・オーダー「Blue Monday」
7位：ジョイ・ディヴィジョン「Transmission」
8位；ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ「Blue Moon Rising」
9位：コールドプレイ「Christmas Lights」
10位：カイリー・ミノーグ「Say Something」
