コロナ禍でもNPB人気過熱! 外国人選手が「今は日本でプレーしたほうが得」と考えるワケ

去就が決まらぬ田中の日本復帰もある?

出口の見えないコロナ禍の中で、外国人選手による「GO TO JAPANムーブメント」が到来している。

これまでに新型コロナウイルスによる死者数が日本の100倍に当たる約36万人を超え、現在、入院中の患者数もこれまで最高の13万人を突破した米国。国民的娯楽のベースボールに与える影響も甚大で移籍市場は停滞。バウアー(レッズからFA)、田中将(ヤンキースからFA)らランキング上位の大物FA選手に目立った動きはなく、中位クラスの単年契約が目立つ程度だ。動かぬ移籍市場にしびれを切らせた代理人によるNPB球団への猛アタックが続いているという。

日米球界に精通するメジャー関係者は言う。「たとえ希望通りの契約が取れたとしても、試合消化数で減額されるMLBでプレーするより今はNPBでプレーをした方が得策と考える代理人が増えている。彼らは開催試合数に関係なく満額の年俸が受け取れる日本のプロ野球に注目しています。しかも日本の球団は移動の交通費、家賃、引っ越し代や家族の通訳まで面倒を見てくれる。この厳しい情勢の中で、こんな好待遇は米国には転がっていない」

一部の高額契約選手をのぞき、日本球界でプレーする外国人選手の年俸は50万ドル(約5150万円)~150万ドル(約1億5450万円)が主流。メジャーでレギュラー定着のできないバックアッパーや3Aクラスがチャンスを求めて太平洋を渡ることが多いが、今は中位クラスのFA選手までプレーする機会と満額報酬を求めて日本野球にロックオンしている状況だという。背に腹は変えられず、意外な大物や掘り出し者が続々と海を渡ってくるかもしれない。

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