長崎県 IR公募開始 8月に事業者選定予定

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に向け、長崎県は7日、IRを設置・運営する事業者の公募を始めた。識者ら8人でつくる審査委員会が応募者の提案内容などを基に、8月に1事業者を選ぶ予定。
 県は公募開始に合わせ、募集要項や審査委の名簿を発表。今月28日まで、参加資格を審査する書類を事業者から受け付ける。1次審査で事業者を3者に絞って3月中旬に公表。8月の2次審査で事業者が計画をプレゼンテーションし、1事業者を選定する予定。応募者が3者以下の場合は1次審査を省略し、スケジュールの前倒しを検討する。
 佐世保市のハウステンボスへの誘致を目指す本県の公募に対しては、これまでに国内外の4事業者が応募する意向を表明。これとは別に、米国とアジアの少なくとも3者が関心を示している。
 県は選定した事業者とIRの整備計画を策定し、国へ申請する。国は全国の申請地域から最大3カ所を認定。2020年代後半のIR開業を目指す。
 新型コロナウイルスの緊急事態宣言などで事業者の往来は制限されるが、県IR推進課は「リモートによる対話も取り入れながら進める。緊急事態宣言の影響はないと考えている」としている。

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