【きらら浜 野鳥手帖】 No.22「ミヤマガラス」

スズメ目 カラス科  [全長] 47cm  [時期] 秋から冬の間に見られる冬鳥

 カラスと言えば、ゴミをあさる悪いイメージがありますが、ミヤマガラスは冬になるとユーラシア大陸から渡ってくる少し小さなカラスです。

 昼間は田んぼや畑で昆虫や落ち穂を食べ、夕方になると山林に集まってねぐらをとります。ねぐらへ帰る前には近くの電線や建物の上に集まるため、夕方にカラスの集団を見て不気味に思う人も少なくありませんが、ねぐらに入る前の習性のひとつで、情報交換をしていると言われています。

 カラスの大群を見かけたら、嘴に注目してみてください。ミヤマガラスはよく見るカラスよりも一回り小さく、成鳥は嘴のつけ根が白っぽくなっています。

きらら浜自然観察公園 信木 愛

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