モリーナのカージナルス残留は「不可避」と地元紙が言及

ヤディアー・モリーナは今オフ、キャリアで初めてフリーエージェントとなったが、球界関係者は「モリーナがカージナルス以外のユニフォームを着る姿は想像できない」と声を揃える。そんななか、地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスとモリーナの再契約は「不可避」な情勢となりつつあるようだ。グールドは他球団が入り込む余地が残っていることに言及しつつも、カージナルス残留の可能性が高まっていることを伝えている。

2004年のメジャーデビューから昨季まで17シーズンにわたってカージナルス一筋でプレーしてきたモリーナは現在38歳。オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、ワールドシリーズ制覇2度などの輝かしい実績を誇り、昨季は通算2000試合出場と2000安打を達成した。将来のアメリカ野球殿堂入りが有力視されている現役選手の1人である。

モリーナは2017年4月に3年6000万ドルで契約を延長し、この3年契約が終了する2020年シーズン限りで現役を引退する意向を明らかにしていたが、昨季が新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなったことを受け、前言を撤回。あと2年現役を続けることを希望している。グールドによると、モリーナはカージナルス残留を希望しており、財政上の事情から今オフここまで目立った動きを見せていないカージナルスが動き始めれば、モリーナとの再契約が一気に成立する可能性もある。

グールドは「他のチームが高額なオファーを提示してモリーナを奪い去っていく可能性は残っている」としつつも、モリーナがカージナルスに残留する可能性が高いと考えているようだ。一方、もう1人のベテラン選手、アダム・ウェインライトについては「モリーナほど確実ではない」という。また、カージナルスは契約オプションを破棄したコルテン・ウォンとの再契約にも興味を示していることが報じられており、そちらの動向にも注目が集まっている。

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